一般的に2次元画像を回転させる場合は視線方向を軸にした平面的な回転( z 軸)が行われるが、回転軸を視線方向に限定せず、2次元画像を立体的に(斜めから見たように)遠近感を付けて回転( x 軸、 y 軸)して見せる手法がある。この手法は単純に立体感を演出できるほか、画像が縦長や横長になった分、表示面積を節約できる特徴を持つ。当初は画像処理ソフトウェアの変形機能の一部としての利用がほとんどであったが、高速な3次元グラフィック処理が可能なGPUの普及とともに、一般においてもリアルタイム処理が可能になり、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)での採用が進んでいる。この手法は歴史的に2次元画像を多く取り扱ってきたGUIシステムにおいては、容易に立体的な演出を取り入れられる手法と言える。