3C 179とは、クエーサーである。
3C 179は、地球から95億6000万光年離れたところにある。超長基線電波干渉法による観測で、このクエーサーから生じているジェットは、見かけの速度が光速の7.6倍で運動しているように見える[2]。このようなクエーサーは超光速クエーサーと呼ばれており、この種の天体としては5番目に発見されたものである[2]。また、このクエーサーは秒単位の大きさの二重ローブ構造を持っており、二重ローブ構造を持つ最初の超光速クエーサーの発見である[2]。
ジェットの速度が超光速運動に見えるのは、あくまでも見かけの上であり、本当に超光速運動をしているわけではない。ジェットそのものの運動と、クエーサーの後退速度の組み合わせによる結果である。この性質により、3C 179の物理的性質の多くが観測困難である[2]。
関連項目
出典
- ^ a b c d e 4C 67.14 SIMBAD
- ^ a b c d e Superluminal quasar 3C179 with double radio lobes Nature
座標: 07h 28m 10.8868s, +67° 48′ 47.174″