モーツァルトはピアノやオルガンなどの鍵盤楽器を1人で1台演奏する曲(独奏曲)の他に、2人で1台演奏するもの(連弾曲)や、2人で2台演奏するもの(ピアノ二重奏曲)も作曲しており、これらの曲名には「四手のための」(zu vier Händen)あるいは「2台のピアノのための」(für zwei Klaviere)と付されている。なお、ピアノ協奏曲にも複数台のピアノが演奏されるものがある。
2台のピアノのためのソナタ楽章ないしロンド・フィナーレ変ロ長調(断片) K.Anh. 43 (375c) (Sonatensatz in B für zwei Klaviere) は1782年の春、モーツァルトが26歳の時にウィーンで作曲した16小節の断片である。[4]
2台のピアノのためのフーガ
2台のピアノのためのフーガ ハ短調 K.426
2台のピアノのためのフーガハ短調 K.426 (Fuge in c für zwei Klaviere) は、モーツァルトが27歳の時にウィーンで作曲、1783年12月29日に完成したフーガである。1788年、弦楽合奏用に編曲し、冒頭にアダージョの序奏を追加した(アダージョとフーガK.546)。
2台のピアノのためのフーガ ト長調(断片) K.Anh. 45 (375d)
2台のピアノのためのフーガト長調(断片)K.Anh. 45 (375d) (Fuge in G für zwei Klaviere) は1782年、モーツァルトが26歳の時にウィーンで作曲した23小節の断片である。[4]
その他の2台のピアノのための曲
2台のピアノのためのラルゲットとアレグロ 変ホ長調(断片) K.deest
2台のピアノのためのラルゲットとアレグロ変ホ長調(断片)K.deest (Larghetto und Allegro in Es für zwei Klaviere) は、1781年の秋、モーツァルトが25歳の時にウィーンで作曲したとされる108小節の断片。マクシミリアン・シュタードラーが補筆している。[4]
2台のピアノのためのアレグロ ハ短調(断片) K.Anh. 44 (426a)
2台のピアノのためのアレグロハ短調(断片)K.Anh. 44 (426a) (Allegro in c für zwei Klaviere) は、1783年12月、モーツァルトが27歳の時にウィーンで作曲した22小節の断片である。[4]