鳥海 青児(ちょうかい せいじ、1902年3月4日 - 1972年6月11日)は、日本の洋画家。神奈川県中郡須馬村(現在の平塚市)生まれ。本名は正夫。
茶色を基調とした渋い色調の絵具を多用し、土壁のような絵肌の単純化された構図の作品を数多く制作した。
経歴
作風
砂を混ぜた渋い色調の絵具を厚く盛り上げたのち、それをノミで削り取る技法を好んで用い、単純な構成とざらざらとした絵肌の重厚な質感により、雅趣に富む味わいと気品を湛える画風を確立した。この技法には、鳥海がたびたびアジア諸国へ旅行した際に見た土が影響しているとも考えられる。また彼の茶を基調にした作品は、日本の油彩画の一典型とも見なされている。
受賞歴
- 1928年(昭和3年)-第6回春陽会賞(『芦屋風景』、『水無き川』)
- 1929年(昭和4年)-第7回春陽会賞(『北海道風景』)
- 1956年(昭和31年)-第6回芸術選奨文部大臣賞
- 1958年(昭和33年)-第3回現代日本美術展最優秀賞(『ピカドール』)
- 1959年(昭和34年)-第10回毎日美術賞
代表的な絵画作品
画集
脚注
参考文献
外部リンク
関連項目