この項目では、キックボクサーについて説明しています。かつて「駿太」を登録名としていた野球選手については「後藤駿太 」をご覧ください。
駿太 (しゅんた、本名:伊藤 駿太 (いとう しゅんた)、1982年 4月6日 - )は、日本 のキックボクサー 。岐阜県 出身。谷山ジム所属。第15代マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 フェザー級 王者、第2代WMAF世界フェザー級 王者。
全身に多数のタトゥー を入れている。カリフラワーライスが大好きで毎日食している。平塚在住。ランニングも大好き。自身のYouTubeチャンネルでステーキをただ食べる動画はリスナーからかなりの高評価を得ている[ 3] 。
来歴
IKUSA時代
2004年 11月28日にIKUSA主催の興行「FUTURE FIGHTER IKUSA 6〜宙(SORA)〜GANGSTAR☆Z@Velfarre」で、元NKB フェザー級王者のTURBΦ と対戦。駿太はTURBΦのスピードについていけず、3R判定0-3で敗れた[ 4] 。
2005年 3月12日にIKUSA主催の興行「IKUSA YGZ04 -BIRD-BASE-」の「IKUSA GP JUDGEMENT GAME 打撃GI」に参戦。元MA日本スーパーフェザー級 王者の前沢カピラ義徳と対戦し、最初の3Rは判定0-1でドローの裁定が下り、延長戦1Rで0-3の判定負けを喫した[ 5] 。
日本王座獲得
2005年8月14日にMAキック主催「DETERMINATION (決心) 7th 〜梶原一騎19回忌追悼記念 第8回梶原一騎杯 キックガッツ2005〜」で、大高一郎 (王者)の持つ日本フェザー級王座に挑戦。当時ランキング1位だった駿太は、ムエタイ 式の戦い方を貫徹し、首相撲と膝蹴りで大高を終始圧倒した。5R判定3-0で勝利し、第15代日本フェザー級王者となった[ 6] 。
2006年 3月5日にMAキック主催「SURPRISING-2nd」で、現役WMAF世界フェザー級王者のアトム山田 と対戦。3R判定2-1で世界王者を下した。この後、負けがこんだ山田は、世界王座を自主的に返上している[ 7] 。
2006年4月29日にMAキック主催「SURPRISING-3rd」で行われたMA日本フェザー級タイトルマッチに出場。奥山光次(挑戦者/同級2位)と対戦し、4R目に膝蹴りで奥山からダウンを奪うなど健闘し、5R判定1-0のドローによる初防衛を果たした。しかし、試合内容に納得しなかった駿太は、奥山と共に観客に土下座し、マイクを渡されても反省の弁を述べただけだった[ 8] 。
2006年10月15日にNJKFのOGUNI GYMが主催する「ADVANCE IX 〜前進〜」に参戦。ルンピニー・スタジアム の元フェザー級4位だったヨーユット(タイ)と対戦し、5R判定1-2という僅差で敗れた。ジャッジの点数はわずかに1点差だった[ 9] 。
2007年 4月6日にMAキック主催「BREAKDOWN 3」で、NJKF フェザー級4位の大川眞人と対戦。最初の3Rは判定1-1でドローとなり、延長1Rで判定2-1の僅差で大川を下した[ 10] 。
2007年9月24日に東京のディファ有明でM-1 MCが開催した「日タイ修好120周年記念イベント 120th ANNIVERSARY OF JAPAN-THAILAND 〜 MUAY THAI HEARTY SMILES」に出場し、コムパヤック・ウィラサクレック (タイ/M-1スーパーバンタム級王者)と対戦。1R終盤に駿太はコムパヤックの右ローキック に右ストレートのカウンターを合わせ、ダウンを奪い、そのまま決定打を許さず5R判定2-0で勝利した。コムパヤックはこの試合前に山本元気 、藤原あらし 、竹村健二 の3人の日本人選手に勝っていた強豪選手だった[ 11] 。試合後、11月1日付けで発表されたWBCムエタイ日本ランキング委員会が制定「WBCムエタイ日本ランキング」のフェザー級で、前回のランキングでは名前が載っていなかったのにもかかわらず1位にランクインされた。これは、コムパヤックに勝利した実績が評価されたからであった[ 12] 。
2007年12月2日MAキック主催「BREAKDOWN-8 〜打破〜 MA.KICK祭り CHAMPION CARNIVAL」で、奥山光次(同級2位)を相手に自身の持つ王座の3度目の防衛戦を行った。奥山とは通算4度目の対戦で、2R目に左ローキックで奥山からダウンを奪うと、奥山のセコンドがタイルを投入し、2R 1:14TKO勝ちして、3度目の防衛に成功した。奥山は両膝の辺りにテーピングをしており、タオル投入は脚部へのダメージを心配したセコンド側の判断だった[ 13] 。
2008年 1月27日にNJKF 主催「START OF NEW LEGEND 〜新伝説の始まり〜 Start Me Up!!」の交流戦で、NJKFフェザー級、WPMO世界スーパーフェザー級王者の久保優太 と対戦。4R目に、久保の左ミドルに左ストレートでダウンを奪い、5R判定2-0で他団体王者に勝利した[ 14] 。
2008年5月6日に東京でジャパン・ムエタイ・センターが主催する「RIDE ON TIME」に出場。セーンチャイ・ジラグリアングライ(タイ/WBCムエタイ世界フェザー級15位)と対戦。2Rに右肘打ちで、セーンチャイの左まぶたをカットし、セーンチャイは3R目にドクターチェックを受けた。試合は5R判定2-1で、駿太がセーンチャイを下した。点差が1点という薄氷の勝利で、また、この試合はWBCムエタイルールに基づいて行われた[ 15] 。
世界王座獲得
2008年6月15日に東京のディファ有明で開催された「BREAK THROUGH-4 〜突破口〜 KICKGUTS 2008 梶原一騎22回忌追悼記念・第11回梶原一騎杯」の WMAF世界フェザー級王者決定戦(3分5R、延長1R)に出場。チュン・ジェ・ヒュイ (韓国/韓国ムエタイキック協会フェザー級王者)を5R判定3-0で下し、第2代王者になった。なお、梶原一騎杯も同時に獲得した。その後、日本王座は返上した[ 16] 。
2008年9月15日に「CROSSPOINT presents X-TRA!」でWBCムエタイルールで、トーン・ルークマカームワーン(タイ /ラジャダムナン・スタジアム スーパーバンタム級 王者、WBCムエタイ同級3位)と対戦。現役タイ人ムエタイ王者との対戦だったが、ローキックで活路を見出し、5R判定0-1の引き分けとなった。駿太本人は、1R以外は押されていたと感じたこと、ローキックもカットされたように感じたこと、トーンがWBCムエタイでの試合が初めてだったことを上げ、有利な立場にいながら試合を優勢に進められなかったことから、試合内容に厳しい評価を下した[ 17] [ 18] 。
ムエタイ世界王座挑戦
2008年12月22日に行われた「ラジャダムナン・スタジアム生誕63周年記念興行」のチューチャルン・ラウィーアラムウォンがプロモートする大会で、WMC 世界フェザー級王者決定戦に出場した。デンダナイ・PKステレオ(タイ/同級10位)と対戦したが、5R判定0-3で敗れた[ 19] [ 20] 。この試合で、試合前に痛めていた脚が悪化したため、2009年1月18日に出場する予定だった「M.I.D JAPAN プレゼンツ ムエローク Japan 2009 〜最大最強のムエタイ祭り〜」への参加をキャンセルした。この怪我がなければ、駿太はノンオー・シットオー(タイ / ルンピニー・スタジアム3冠王、2005年度ムエタイ最優秀選手)と対戦することになっていた[ 21] 。
2009年 8月2日に行われた「第12回梶原一騎杯」で、デットパノム・チューワッタナ(タイ / ラジャダムナン・スタジアム スーパーバンタム級 王者)と対戦。3Rまでローキックを集中的に蹴ったことで相手の足にダメージを蓄積させることに成功。3Rに右ローキックでダウンを奪い、最後は右肘打ちでKOした[ 22] 。
2010年 12月1日、Fujiwara Festival 〜藤原祭り2010〜のメインイベントで前田尚紀 と対戦し、5Rに右肘打ちでダウンを奪った上で2-1の判定勝ちを収めた[ 23] 。
2011年 8月21日、ビッグバン・統一への道 其の六のメインイベントでラジャダムナンスタジアム認定スーパーバンタム級王者シリモンコン・PKステレオ と対戦し0-3の判定負けを喫した[ 24] 。
2011年10月9日、MA日本キックボクシング連盟「BREAK-18~Sils~」で行われたWMAF世界フェザー級タイトルマッチでキム・ジェスク と対戦し、1Rから3度のダウンを奪い2度目の防衛に成功した[ 25] 。
戦績
キックボクシング 戦績
40 試合
(T)KO
判定
その他
引き分け
無効試合
25 勝
8
17
4
0
11 敗
3
8
0
勝敗
対戦相手
試合結果
大会名
開催年月日
×
秋元皓貴
5R終了 判定0-3
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の十一」
2012年12月2日
○
立嶋篤史
5R終了 判定3-0
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の十」
2012年9月2日
×
カイムックカーオ・ワチャラチャイ
5R終了 判定0-3
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の九」
2012年6月3日
○
蘇我英樹
5R終了 判定2-0
新日本キックボクシング協会「BRAVE HEARTS 18」
2012年1月15日
○
ファーサンハン・ポーラースア
4R 0:27 KO(右肘打ち)
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の七」
2011年12月11日
○
キム・ジェスク
1R 2:19 KO(3ノックダウン:右肘連打)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「BREAK-18 〜Sils〜」 【WMAF世界フェザー級タイトルマッチ】
2011年10月9日
×
シリモンコン・PKステレオ
5R終了 判定0-3
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の六」
2011年8月21日
○
チャイディー・カー
5R終了 判定3-0
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の五」
2011年5月15日
○
キム・ジンヒョック
5R終了 判定3-0
谷山ジム「ビッグバン・統一への道 其の四」
2011年2月5日
○
前田尚紀
5R終了 判定2-1
Fujiwara Festival 〜藤原祭り2010〜
2010年12月1日
○
蘇我英樹
5R終了 判定2-1
谷山ジム主催「Big bang 2 〜ビッグバン 統一への道 其の弐〜」
2010年7月31日
○
金景完
4R 2:32 KO(肘打ち)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「BREAK-2 〜WMAF世界フェザー級タイトルマッチ&ウェルター級王座決定戦〜」 【WMAF世界フェザー級タイトルマッチ】
2010年5月30日
×
センモラコット・チュワタナ
2R 2:17 KO(左ハイキック)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「谷山ジム25周年記念興行 ビッグ・バン〜統一への道」
2010年3月28日
×
サムラーンデット・モー ・ラーチャパットジョームブン
3R 1:37 TKO(ドクターストップ:眉間カット)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「BREAK THROUGH-14 〜突破口〜」 【WMCフェザー級王座決定戦】
2009年12月4日
○
デットパノム・チューワッタナ
3R 2:32 KO(右肘打ち)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「BREAK THROUGH-12〜突破口〜 KICKGUTS 2009 〜梶原一騎23回忌追悼記念・第12回梶原一騎杯」
2009年8月2日
×
アヌワット・ゲーオサムリット
1R 2:05 TKO(右フック)
M-1 FAIRTEX ムエタイチャレンジ 2009「Yod Nak Suu vol.1」 【WPMF世界フェザー級タイトルマッチ】
2009年3月1日
×
デンダナイ・PKステレオ
5R終了 判定0-3
ラジャダムナン・スタジアム生誕63周年記念興行 【WMCフェザー級王座決定戦】
2008年12月22日
△
トーン・ルークマカームワーン
5R終了 判定0-1
CROSSPOINT presents X-TRA!
2008年9月15日
○
チュン・ジェ・ヒュイ
5R終了 判定3-0
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「BREAK THROUGH-4 〜突破口 KICKGUTS 2008〜 梶原一騎22回忌追悼記念・第11回梶原一騎杯」 【WMAF世界フェザー級王座決定戦】
2008年6月15日
○
セーンチャイ・ジラグリアングライ
5R終了 判定2-1
ジャパン・ムエタイ・センター「RIDE ON TIME」
2008年5月6日
○
久保優太
5R終了 判定2-0
ニュージャパンキックボクシング連盟 「START OF NEW LEGEND 〜新伝説の始まり〜」
2008年1月27日
○
奥山光次
2R 1:14 TKO(タオル投入)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「BREAKDOWN-8 〜打破〜 MA.KICK祭り CHAMPION CARNIVAL」 【MA日本フェザー級タイトルマッチ】
2007年12月2日
○
コムパヤック・ウィラサクレック
5R終了 判定2-0
M-1「120th ANNIVERSARY OF JAPAN-THAILAND」
2007年9月24日
○
大川眞人
3R+延長R終了 判定2-1
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟「BREAK DOWN 3 〜打破〜」
2007年4月6日
○
田中秀和
2R 1:08 KO(右フック)
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「マーシャルアーツキック賞金争奪トーナメント士道館新春正月興行」 【MA日本フェザー級タイトルマッチ】
2007年1月12日
×
ヨーユット
5R終了 判定1-2
ニュージャパンキックボクシング連盟「ADVANCE IX 〜前進〜」
2006年10月15日
△
奥山光次
5R終了 判定1-0
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟「SURPRISING-3rd」 【MA日本フェザー級タイトルマッチ】
2006年4月29日
○
アトム山田
3R終了 判定2-1
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟「SUPRISING-2nd」
2006年3月5日
○
大高一郎
5R終了 判定3-0
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「DETERMINATION (決心) 7th 〜梶原一騎19回忌追悼記念 第8回梶原一騎杯 キックガッツ2005〜」 【MA日本フェザー級タイトルマッチ】
2005年8月14日
○
奥山光治
3R終了 判定3-0
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「東金ジム27周年記念大会 DETERMINATION (決心) 5th 〜戦場の狼〜」 【フェザー級次期王座挑戦者決定戦】
2005年6月24日
×
前沢カピラ義徳
3R+延長R終了 判定0-3
IKUSA YGZ04 -BIRD-BASE- 【IKUSA GP JUDGEMENT GAME】
2005年3月12日
×
TURBO
3R終了 判定0-3
FUTURE FIGHTER IKUSA 6 〜宙(SORA)〜GANGSTAR☆Z@Velfarre
2004年11月28日
×
大高一郎
3R終了 判定0-2
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「SUPREME-4 梶原一騎18回忌追悼記念 第7回梶原一騎杯 キックガッツ2004」 【フェザー級王座挑戦者決定トーナメント 準決勝】
2004年6月6日
○
吉岡篤史
3R+延長R終了 判定3-0
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟 「東金ジム26th anniversary SUPREME-3 〜戦場の虎〜」 【フェザー級王座挑戦者決定トーナメント 1回戦】
2004年5月9日
△
奥山晃次
3R終了 判定1-0
マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟「SUPREME-2 〜最高のキック〜」 【ヤングファイト】
2004年3月14日
○
植松辰弥
3R終了 判定3-0
IKUSA「Young Gunners 2」
2003年11月16日
○
萬田隼人
2R 2:33 KO(膝蹴り)
FUTURE FIGHTER IKUSA 4 〜宴〜 FIREWORKS
2003年8月30日
△
佑機
3R終了 判定0-0
新・格闘技の祭典 【MAキックボクシング・ヤングファイト】
2003年7月13日
○
五十嵐悟
3R終了 判定3-0
FUTURE FIGTHER IKUSA
2003年2月16日
獲得タイトル
第15代マーシャルアーツ日本キックボクシング連盟フェザー級王座(1度防衛)
第2代WMAF世界フェザー級王座(1度防衛)
受賞歴
2007年度優秀選手賞(MA日本、2008年1月14日)
脚注
関連項目
外部リンク