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食い尽くし系(くいつくしけい)とは、食事の時に他の人の分まで食べたり、冷蔵庫や棚などにストックされている食べ物まで食べたりする人を示す日本のインターネットスラングである[1][2][3]。
概要
2023年1月にTwitter(現・X)で「相手が立ったときに(相手の食事を)食べてしまう人がいる」という投稿があり、過食症やモラハラではないかとして議論が沸き起こった[1]。また、2023年5月に同じくTwitterで「夫が娘の分のハンバーグも食べ尽くしてしまった」という投稿が盛り上がるなどして、インターネット上でしばしば話題として取り上げられるようになった[2][注 1]。
食い尽くし系の父親は、食事の際に子供の分を含めて家族の分まで食べたり、冷蔵庫のものやお土産を食べたりするため、料理を作ってる人や食べる予定だった周囲に対してストレスを与える[4][5][6][7][8][9][10]。子供の時ならば「食いしん坊」で済んだものの、「食い尽くし系」は大きくなってからも繰り返してしまう場合を表す。
婚活を含む恋愛市場においては、店員への態度が横柄な飲食店ジャイアン、咀嚼音をクチャクチャと響かせて食べるクチャラーなど共に、食事のマナーがなっていないとして異性に敬遠される傾向がある[11]。
特徴と原因
特徴
「食い尽くし系」は周りに迷惑をかけているのにも関わらず、叱るとその場では理解したと答えても繰り返し、人によっては逆ギレすることもある[5][9][2]。
原因
原因としては、本人の性格や疾病、家庭環境などが指摘されている[9][12]。
- 性格
- 「自分の方が立場が上」「家庭内で自分がもっとも優位であることを示したい」「優位であることを確認できないと不安だ」という心理で、食い尽くされる側にアピールしたいことが原因の場合がある。
- 疾病
- 「毒が盛られているから自分が食べてあげなければ」などといった、特定の強迫感情による強迫性障害の場合もある。また、発達障害や摂食障害などが原因の場合がある。
- 家庭環境
- 両親が共働きのため冷蔵庫から直接取ることが普通だったケースや、子供時代に食事が大皿に盛られていて好きなモノを好きなだけ食べられたケースなどの家庭環境が原因の場合がある。
対策
対策としては以下のことが挙げられる[1][13]。
- 我がこととして考えるよう促す
- 自身が被害者になったらどう思うのか、自分ごととして想像できるよう対話する。
- 食事の場で工夫する
- 食事をあらかじめ小皿に盛る、全員がそろってから食事する、冷蔵庫の中にあるものを明示する、など。
- 食育に取り組む
- 発達障害や摂食障害が主因でなければ、食育でカバーできる可能性がある。
脚注
注釈
- ^ ただし、「食い尽くし系」という言葉自体は2019年頃からSNS上で取り上げられていた[1]。
出典
外部リンク