雇用市(こよういち)又はモップ市は14世紀から20世紀初めごろまでイギリスで行われた年毎の使用人の雇用を決める市(いち)[1]。雇用市は、黒死病の結果生じた労働者不足を受けてイングランド王エドワード3世が制定した1351年労働規制法(英語版)により始まった[2]。秋、特にミカエル祭(英語版)の日(9月29日)、後にグレゴリオ暦が用いられるようになってからは10月10日に行われることが多かった[1][2]。
雇用を求める者は自分の職業を示す道具(家事手伝いであればモップ)を目印として持ち、雇用者にアピールした[2]。市に合わせて屋台や見世物も行われた[2]。
出典
- ^ a b 山本 麻子 ヴィクトリア時代の雇用市における衣装の役割 : 衣装と記号性の研究(3) 日本デザイン学会研究発表大会概要集45 巻 (1998)
- ^ a b c d Mop Fairs: CARDALL’S CORNER – October 2017 – By Jenny Frith
関連項目