関根賞

関根賞
受賞対象平安時代の文学・語学を研究した女性研究者
日本の旗 日本
主催関根賞運営委員会
報酬20万円
初回1993年
最新回2022年
最新受賞者川上知里
公式サイトhttp://spc.hujibakama.com/

関根賞(せきねしょう)は、平安時代の文学、特に私家集の研究の第一人者として知られた関根慶子お茶の水女子大学名誉教授の業績を称え、関根による基金を基に1993年から毎年表彰されている文学賞(文学研究の賞)である[1]

この賞は平安時代の文学・語学を研究した女性研究者を顕彰するものであり、毎年暦年(1月 - 12月)でその1年間に発表された平安文学の研究作品を審査に諮り、受賞した研究者に賞金20万円と賞状が贈呈される。いったん途絶したが2006年、第2次として復活した[1]。しかし、2022年度で終了することが決まった[1]

受賞作

  • 第1回 1993年
  • 第2回 1994年 該当作なし
  • 第3回 1995年
  • 第4回 1996年
  • 第5回 1997年
  • 第6回 1998年
    • 安田徳子『中世和歌研究』
  • 第7回 1999年
  • 第8回 2000年
    • 張龍妹『源氏物語の救済』風間書房
  • 第9回 2001年
    • 胡潔『平安貴族の婚姻慣習と源氏物語』風間書房
  • 第10回 2002年 該当作なし
  • 第11回 2003年
    • 新田孝子『栄花物語の乳母の系譜』風間書房
    • 加藤静子『王朝歴史物語の生成と方法』風間書房
  • 第12回 2004年
    • 圷美奈子『新しい枕草子論 主題・手法 そして本文』新典社

第2次

  • 第1回 2006年
  • 第2回 2007年
    • 丁莉『伊勢物語とその周縁-ジェンダーの視点から』風間書房
  • 第3回 2008年
  • 第4回 2009年
    • 和田律子『藤原頼通の文化世界と更級日記』新典社
  • 第5回 2010年
    • 植田恭代『源氏物語の宮廷文化 後宮・雅楽・物語世界』笠間書院
  • 第6回 2011年
    • 岡嶌偉久子『源氏物語写本の書誌学的研究』おうふう
  • 第7回 2012年
    • 李宇玲『古代宮廷文学論-中日文化交流史の視点から』勉誠出版
  • 第8回 2013年
    • 家永香織『転換期の和歌表現 院政期和歌文学の研究』青簡舎
  • 第9回 2014年
    • 大津直子『源氏物語の淵源』おうふう
  • 第10回 2015年
    • 内田美由紀『伊勢物語考―成立と歴史的背景』新典社
  • 第11回 2016年
    • 鳥井千佳子『忠通家歌合新注』青簡舎
  • 第12回 2017年
    • 山中悠希『堺本枕草子の研究』武蔵野書院
  • 第13回 2018年
    • 金光桂子『中世の王朝物語 享受と創造』臨川書店
  • 第14回 2019年
    • 諸井彩子『摂関期女房と文学』青簡舎
  • 第15回 2020年
    • 上野英子『源氏物語 三条西家本の世界―室町時代享受史の一様相』武蔵野書院
    • 高橋由記『平安文学の人物と史的世界―随筆・私家集・物語―』武蔵野書院
  • 第16回 2021年
    • 瓦井裕子『王朝和歌史の中の源氏物語』和泉書院
  • 第17回 2022年
    • 川上知里『今昔物語集攷―生成・構造と史的圏域―』花鳥社

脚注

  1. ^ a b c 関根賞運営委員会”. spc.hujibakama.com. 2021年9月9日閲覧。

外部リンク

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