賀茂神社(かもじんじゃ)は、群馬県桐生市広沢町にある神社。式内社で、旧社格は郷社。
祭神
歴史
崇神天皇の代に、豊城入彦命が山城国の賀茂神を勧請したと伝わる。
延暦15年(796年)に美和神社とともに官社に列した(『日本後紀』)。
元慶4年(880年)美和神社、甲波宿禰社、小祝社とともに正五位下勲十二等(『三代実録』)。
延喜式神名帳では山田郡小社賀茂神社として挙げられている。
上野国神名帳では「従一位 加茂大明神」として見える。
源義家が後三年の役に出征するに際し当社に祈願し、凱旋の時神楽を奏したとの伝承がある。
隣接する法楽寺はもとは当社の別当寺であり、同寺に伝わる木彫懸仏(桐生市指定重要文化財)は室町時代に作られた当社の御正体であると考えられている[6]。
明治5年(1972年)10月郷社に列せられた。
太平洋戦争末期には空襲の激化に対応して、神体と参拝者の待避所とするため神社裏に横穴を掘り、昭和20年(1945年)5月24日に神体と神宝を奉遷した[7]。
伝説
アオダイショウの尾の切れたものが当社の神使であるとされ、殺傷すると祟りがあるという。
当社の神は白馬を嫌うとされ、氏子は白馬を飼うことがない。他村の者が社前を白馬を牽いて通るだけで咎があったという。
当社の氏子は鍛冶屋と桶屋を忌むといい、その音を神が嫌うことが理由であるとされる。
当社の氏子は陸稲を作っても実らないとも変事があるともされ、陸稲を作ることがないとされる。
境内
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本殿
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石灯籠(桐生市指定文化財)
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神輿舎・神楽殿
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モミ(群馬県指定天然記念物)
摂末社
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賀茂御祖神社
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香取神社・鹿島神社
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八坂神社
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豊機社
文化財
群馬県指定文化財
桐生市指定文化財
- 重要文化財(有形文化財)
- 賀茂神社の石灯籠 - 南北朝時代、永和4年(1378年)の作。1996年(平成8年)3月14日指定[11]。
- 無形民俗文化財
- 賀茂神社太々神楽 - 1974年(昭和49年)1月21日指定[12]。
- 賀茂神社御篝神事 - 1991年(平成3年)4月11日指定[13]。節分の夜に行われる。境内に注連縄を張って御篝火場を作り、その中に浄薪を積み上げ火をつける。氏子は火のついた浄薪を持って二手に分かれ、声を挙げて神火を投げ合うことを3度繰り返す。
周辺
脚注
参考文献
関連項目