貞門派(ていもんは)は、江戸時代前期の歌人・俳人で連歌も行った松永貞徳(1571年-1654年)によって提唱された俳諧の流派。
概要
貞門派は、山崎宗鑑・荒木田守武に代表される室町時代の俳諧を刷新し、新たな様式と俳諧観を確立した。貞門派は手法上、古典の素養を重んじたため、多くの貞門派の俳人が古典注釈書を著し、庶民への啓蒙や古典研究に寄与した[1]。一方で、知識偏重・言語遊戯を専らとする作風は、マンネリズムを招き、貞徳没後は談林派に覇権を奪われる[1]。しかし、貞門派は途絶えたわけではなく、京都を中心として、幕末に至るまで命脈を保った[1]。
主な門人
貞門七俳仙 - 貞門派の主要俳人七名
江戸五哲 - 江戸で活躍した貞門派五名
その他
脚注
- ^ a b c 岡本勝・雲英末雄『新版近世文学研究事典』おうふう、2006年2月、281-284頁。
関連項目