藤女子中学校・高等学校(ふじじょしちゅうがっこう・こうとうがっこう)は、北海道札幌市北区にある私立中高一貫校。学校法人藤学園が運営するカトリック系のミッションスクールである。完全中高一貫校で、高等学校からの生徒募集は行っていないが[1]、2025年度より高校「3ヵ年コース」を設置し、高校からの入学生も募集予定[2]。
概要
ドイツリンゲン州に本部がある「殉教者聖ゲオルギオのフランシスコ修道会」を母体とし、当時のカトリック札幌教区長であったヴェンセスラウス・キノルド司教が招いた修道女により1925(大正14)年に「札幌藤高等女学校」が設立された[3]。学制改革により、1948(昭和23)年に現在の名称および学制となる。
キリスト教系大学や女子大学への指定校推薦が多いのが特徴で、特に姉妹校である藤女子大学へは例年学年の40~50%が進学する[4]。
北海道内には6校女子高等学校があるが、北海道内で唯一高等学校からの募集は一切行わない女子校である[5]。
沿革
- 1924年 - 校舎上棟式。
- 1925年 - 札幌藤高等女学校として開設。初代校長はドイツ人修道女のヨハンナ・サロモン。同年5月にヨハンナが急逝し、同じくドイツ人修道女のクサヴェラ・レーメが校長に就任[6]。
- 1941年 - 第二次世界大戦の勃発により外国人校長への偏見が高まったため、日本人修道女のヘレナ牧野キクが校長に就任。
- 1948年 - 学制改革により「藤女子中学・高等学校」と改称。
- 1951年 - 学校法人藤学園となる。
- 1968年 - 設立40周年記念堂落成。
- 1977年 - 設立50周年記念体育館落成。
- 1984年 - 藤学園セミナーハウス(石狩市花川)落成。
- 1990年 - 藤の木(同窓会)会館落成。
- 2000年 - 寄宿舎落成。
- 2003年 - 新校舎及びキノルド資料館落成。
教育目標
- 思いやりと温かい心をもち、明るく素直に人と接する心を育てる。
- 自ら考えて自主的に行動し、自分の言動に責任をもつ力を育てる。
- 自分のもつ特性や能力を知り、それを十分に伸ばすことのできる力を育てる。
- 国際的な視野を育て、世界の中の一員としての意識を育てる。
制服
濃紺のセーラー服(夏は白)で、校訓の「謙遜・忠実・潔白」を表す三本線と、藤の花が図案化されたシンボルマークの刺繍が施されている。その他、学校指定の上靴、夏服着用時の黒ソックス(校章入り)、オーバーコート、カーディガン等[7]。
以前の夏服は白のブラウスに紺のベスト、薄地のスカート・白ソックスであった。ベストの着用は任意としていたがブラジャーやキャミソール等の下着が透ける等の理由で着用を強制となった。
現在の夏服は2012年度より変更された白セーラー服となっている。
部活動
- 運動系
- 新体操
- テニス
- バスケットボール
- バドミントン
- バレーボール
- 文化系
- 同好会
- 軽音同好会
- 子どもの本研究会
- 宗教倫理研究会
- パイロット同好会
- 競技かるた
- 文学演劇表現研究会
- English Book Club
- English Culture Club
- 書道
- ミステリー小説
著名な出身者
アナウンサー
その他
系列校
脚注
関連項目
外部リンク
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廃止・統合校 | |
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移管 | |
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関連項目 | |
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