藤井 青銅(ふじい せいどう、1955年 - )は、日本の放送作家、作家、作詞家[1]。日本脚本家連盟所属。自身が主催する企画集団「オフィスDEM」代表。
略歴
山口県下関市出身。1979年に行われた「第1回星新一ショートショート・コンテスト」にて入選[1][注 1]。それ以降は放送作家のかたわらで小説家としても活動し、小説やショートショート、ライトノベル[注 2]、随筆などを出版している。藤井の出版する本の多くが絶版となっており、「入手困難王」と評されている[2]。
放送作家としては、伊集院光やウッチャンナンチャン、いっこく堂、オードリーなどの仕事に携わった[3]。特に、『ミュージックソン THE MOVIE 〜オードリーの爆笑24時間宣言〜』として映画化された「第36回ラジオ・チャリティー・ミュージックソン」では、全体にわたって放送作家を務めており、映画には「脚本」としてクレジットされた。「架空のアイドル」芳賀ゆいを仕掛けた黒幕ともされる。NHK-FM『サウンド夢工房』『青春アドベンチャー』にも関与した。
ニッポン放送で1976年から1983年まで放送されていた『夜のドラマハウス』などを筆頭に、多くのラジオドラマの脚本も手がけている。自身のラジオ番組に携わった経験を基に『ラジオな日々 -80s RADIO DAYS-』『ラジオにもほどがある』などの著作も出版している。
ナガオカケンメイ主宰の「D&DEPARTMENT PROJECT」の活動の一環として、柳家花緑と、13年間をかけて47全都道府県の落語を制作するプロジェクト「d47」にも携わっている。
主な担当番組
ラジオ
テレビ
出演番組
著作
小説
- 「死人にシナチク」シリーズ(徳間アニメージュ文庫)
- 死人にシナチク(1987年7月)
- 修学旅行狂躁曲(1988年2月)
- 楊大人の野望(1990年8月)
- 愛と青春のサンバイマン(トクマ・ノベルズMIO→徳間パステル文庫、1987年11月(ノベルス版))
- 超能力はワインの香り(富士見ファンタジア文庫、1988年12月)
- アロワナ・ガール(アニメージュ文庫、1992年4月)
- クールボイスでささやいて(アニメージュ文庫、1992年8月)
- ラジオな日々 -80s RADIO DAYS-(小学館、2007年4月)
- あなたに似た街(小学館、2015年11月)
ショートショート
- プリズム・ショット(徳間書店、1988年11月)
- 笑う20世紀(実業之日本社、1994年3月)
- 誰もいそがない町(ポプラ社、2005年11月)
- 一千一ギガ物語(猿江商會、2021年6月)
エッセイ
- み〜んながやってる宇宙の法則(徳間書店、1991年1月)
- 宇宙の法則2 3Dステレオコラム集(徳間書店、1993年6月)
- 超日本史(扶桑社、1995年2月)
- 「超」日本史(扶桑社、1996年1月)
- TV・マスコミ「ことば」の真相(メディアファクトリー、2001年3月)
- 団地になった男(朝日新聞社、2002年9月)
- 東洋一の本(小学館、2005年4月)
- 略語天国(小学館、2006年7月)
- 歴史Web(日本文芸社、2008年1月)
- あんまりな名前(扶桑社、2008年7月)
- 笑ふ戦国史(芸文社、2009年10月)
- 1時間でパッとわかる なるほど現代世界史(静山社、2010年6月)
- メアドな日本語「略語クイズ」(小学館、2010年9月)
- ラジオにもほどがある(小学館文庫、2011年4月)
- 日本人はなぜ破局への道をたどるのか 〜日本近現代史を支配する「78年周期法則」〜 (ワニブックス、2012年8月)
- アラサーの平成ちゃん、日本史を学ぶ(竹書房、もぐらとの共著、2015年3月)
- 「日本の伝統」の正体(柏書房、2017年11月、ISBN 978-4760149339)
- 一芸を究めない(春陽堂書店、2022年5月)[1]
電子書籍
- 語源にされた人々
- 戦国つぶやき合戦
- これはみんな、きみの話
- ラジオにもほどがある
- アキバの休日
- これはきみが、失くした話
- 笑う20世紀(黄)
- 笑う20世紀(青)
- 笑う20世紀(赤)
作詞
脚注
注釈
- ^ 入選作「改造モデルガン」は星新一編『ショートショートの広場(1)』に収録されている。
- ^ 何作かあるが、漫画家のあさりよしとおがイラストを担当した『死人にシナチク』(1987年)は、口絵をコマ割りとストーリーがあるマンガにした初期の作品と思われる。
出典
外部リンク