苫小牧発電所(とまこまいはつでんしょ)は、北海道苫小牧市真砂町27-3にある北海道電力の石油・天然ガス火力発電所。
概要
北海道電力初の石油火力発電所として、1973年11月に1号機が運転を開始した。
2009年11月には原油価格上昇と環境問題への対応を考慮し、天然ガス混焼のための改良工事を実施、天ガス混焼運転を開始した。なお、天然ガスは北海道産エネルギーである勇払天然ガスを使用しており、石油資源開発と売買契約を締結、同社敷設のパイプラインにて供給を受けている[1]。
同じ敷地内に苫小牧共同火力発電所があり、両発電所とも北海道パワーエンジニアリングが運営管理を行っている[2]。
北本連系線の30万㎾増強(2019年3月運転開始)や、石狩湾新港発電所1号機運転開始(2019年2月)により、需給のひっ迫が緩和されることに伴い、2019年2月に緊急設置電源は廃止される予定であったが、[3]その後需要の低迷で、廃止が1年半前倒しされることになった。[4]
発電設備
- 1号機[5]
- 定格出力:25万kW
- 使用燃料:重油、原油、天然ガス
- 営業運転開始:1973年(昭和48年)11月
- 天然ガス混焼開始:2009年(平成21年)11月17日
緊急設置電源
2012年夏の需給対策として、緊急設置電源を導入することを発表し、7月16日に運転を開始した[6]。2017年10月で廃止。[4]
- 2号ディーゼル~83号ディーゼル(緊急設置電源)
- 発電方式:ディーゼル発電方式(内燃力発電)
- 定格出力
- 1,030kW × 26台 (リース) ※2~27号
- 850kW × 56台 (リース) ※28~83号
- 使用燃料:軽油
- 熱効率
- 35.8%(低位発熱量基準) ※2~27号
- 35.1%(低位発熱量基準) ※28~83号
- 営業運転期間:2012年7月16日~2017年10月25日
出典
関連項目
外部リンク