「若い素顔」は、1961年5月5日に ビクターより発売された橋幸夫の7枚目のシングル(VS-497)で、山中みゆきとのデュエット曲である[1]。山中みゆきには2枚目のシングルとなる。
概要
- 作詞、作曲は佐伯孝夫、吉田正の橋の両恩師でこれはデビュー曲『潮来笠』以来変わっていないが、橋にとっては初めてのデュエット曲となる。
- 股旅ものでデビューした橋だが、現代調の楽曲としては、デビュー翌月の2枚目のシングル『あれが岬の灯だ』についでの楽曲となる。
- 橋は「山中みゆきも吉田先生の弟子で、兄妹のイメージで(山中を)売り出そうとしていた」と回想している[2]。このため橋の映画『磯ぶし源太』にも出演して、映画の中で橋と二人で唄っている。
- 歌詞は、ボクサーとその妹という設定になっており、橋は「題名のように、(ボクシングをやっていた)僕の素顔を出しているみたいな歌」と評している[3]。
- c/wは「夜のスイートピー」で、これも佐伯作詞、吉田作曲だが、山中みゆきの単独歌唱となっている。
- 橋は、同日付けで『南海の美少年(天草四郎の唄)』をリリースしており、「これが私の路線」としている[2]。
収録曲
- 若い素顔
- 作詞: 佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
- 夜のスイートピー
- 作詞: 佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
収録アルバム
- アルバムへの収録はない
- CD-BOXの収録
- 『橋幸夫大全集』(CD-BOX 6枚組) [1993年9月20日発売] Disc1
出典
- ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁以降参照
- ^ a b 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 24-25頁参照
- ^ 『別冊近代映画』1961年2月15日号 通巻80号 82頁