大網膜と共に生まれる子供を被膜児・幸帽児( child born with the caul )という。このケースは早産の場合に見られる[1]。
医療への応用
羊膜は、物理的に非常に薄い上に透明性が高いにもかかわらず、柔軟かつ丈夫である。一方で、母体と胎児という異物の間に介在しているという性質から、生理的にも移植の際に拒絶反応が起こりにくく(MHC Class II 陰性、 MHC Class I 弱陽性)、抗炎症作用、創修復促進作用を持つとされている。
上記の特徴から、皮膚熱傷後の被覆や臍ヘルニアの修復、人工膣、腹部手術の際の癒着防止等で用いられるのみならず、近年再生医療においても角膜・食道・気管・血管・皮膚・鼓膜などの再生に羊膜が用いられている。特に難治性眼表面疾患における角膜移植では、移植の際の基質として用いられ現在の所良好な成績を上げている。