秋田園児殺害事件(あきたえんじさつがいじけん)とは、2006年(平成18年)10月23日、秋田県大仙市で4歳の保育園児Aが他殺体となって発見された事件。
事件当日
2006年10月23日朝、Aの母親Bが保育園に連絡を入れ、Aを休ませた。Bの交際相手の男Cも、当日は勤務先を休んでいた。16時すぎ、大仙市内の道の駅かみおかで、BとCは二人がかりでAの頭部・顔を殴打。瀕死の重傷を負わせた。17時すぎ、自宅から約400メートル離れた用水路にAを放置。Aは窒息により死亡。19時ごろ、付近の住民が用水路でうつぶせに倒れているAを発見、警察及び付近住民に連絡した。
捜査
秋田県警は、事件・事故の両面で捜査を開始。下記の状況から「事故ではなく、事件の疑いが強い」として、BとCが逮捕された。
- 頭部にこぶがあった。また、遺体には不自然な皮下出血があった。
- 死因は、窒息死の疑いが強い。
- 用水路の水深は、数センチしかない(浅いため、窒息死するのは不自然)。
- 日没後にAが、自宅から約400メートル離れた用水路まで歩くのは不自然。
判決
秋田地方裁判所一審において、Bは殺人罪で懲役14年の実刑判決を受けた。判決直後は控訴しない考えを示していたが、判決から8日後、仙台高等裁判所秋田支部に控訴手続きを取った。
2007年8月27日、秋田刑務所を通して、控訴を取り下げる文書を秋田地裁に提出していたことが判明した(懲役14年の刑が確定)。
関連項目