福井 重雅(ふくい しげまさ、1935年12月11日 - 2020年3月13日)は、日本の東洋史学者。早稲田大学名誉教授。
略歴
東京府牛込区(現東京都新宿区)生まれ[1]。父は福井康順、兄は福井文雅。義理の姪に毬谷友子やえまおゆうがいる(妻が毬谷の母やえまおの母の妹)[2]。
1954年、早稲田大学高等学院卒業[1]。1958年早稲田大学第一文学部史学科東洋史専修卒業[1]、1965年同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学[1]。1965年同大学文学部講師[1]、1971年助教授[1]、1967年同教授[1]。1988年、「漢代官吏登用制度の研究」で文学博士[1][3]。2006年定年退職[1]、名誉教授。
2015年、瑞宝中綬章を受章[2]。
著書
- 『古代中国の反乱』教育社歴史新書 東洋史 1982年
- 『基礎からよくわかる世界史』旺文社 1983年
- 『漢代官吏登用制度の研究』創文社 東洋学叢書 1988年
- 『基礎からよくわかる世界史B』旺文社 1994年
- 『陸賈『新語』の研究』汲古書院 汲古選書 2002年
- 『漢代儒教の史的研究 儒教の官學化をめぐる定説の再檢討』汲古書院 汲古叢書 2005年
翻訳
- ウィンーチット=チャン『近代中国における宗教の足跡』金花舎 叢書/仏教文化の世界 1974年
- アーサー・F・ライト編著『中国の思考様式』編訳 金花舎 叢書/仏教文化の世界 1978年
- アン=バンクロフト『世界の宗教シリーズ 6 仏教の世界』帝国書院ジュニア地理 1988年
- 編訳注『西京雑記』東方書店 2000年
編著・記念論文集
- 『中国古代の歴史家たち 司馬遷・班固・范曄・陳寿の列伝訳注』 早稲田大学出版部 2006年
- 『古代東アジアの社會と文化 福井重雅先生古稀・退職記念論集』汲古書院 2007年
論文
脚注
- ^ a b c d e f g h i 「福井重雅先生 年譜・主要著作目録」『史觀』第154巻、2006年3月、123-124頁。
- ^ a b “えまおゆう、叔父の瑞宝中綬章受章を祝福「心から嬉しい」”. スポーツ報知 (2015年12月7日). 2015年12月8日閲覧。 アーカイブ 2015年12月9日 - ウェイバックマシン
- ^ 『現代日本人名録』2002年、『漢代儒教の史的研究』著者紹介