神戸サンズ(こうべサンズ、Kobe Suns)は、プロ野球独立リーグ・関西独立リーグ (初代)に所属していた兵庫県の野球チーム。2011年より参入。2013年シーズンから活動を休止し、その状態でリーグ自体が活動を停止した。
概要
2010年シーズンまで活動していた神戸9クルーズを前身とする。ただし、9クルーズの選手は、サンズに先行して結成された兵庫ブルーサンダーズが引き継ぎ、サンズは9クルーズのリーグ参加権のみを引き継いだ形で、住宅リフォーム会社のフォレストホームを設立母体として結成された。
縁故地は9クルーズ時代の神戸市に加え、淡路島全域も加えた[1]。練習拠点は洲本市の洲本市民球場。球団のマークには太陽と明石海峡大橋が描かれている。
結成にあたり、洲本市出身の女優・宮地真緒がマスコットガールに就任している。
リーグ参入当時、リーグはすでに選手は原則無給となっていたが、神戸は外国人選手に対しては(将来NPB入りした際に契約金から育成料を取る前提で)給与を出していた[2]。
2013年1月20日、経費面などの理由から安定的な運営が困難であるとして、活動を一時休止すると発表した[3]。
歴史
2011年シーズン
4月、新規参入後初の公式戦、スプリングカップを戦ったが4戦全敗で最下位に終わった。5月2日にリーグ戦前期の開幕戦・キッピースタジアムで行われた兵庫ブルーサンダーズ戦で記念すべき公式戦初勝利を飾ると好調を持続、6月29日に貴志川スポーツ公園野球場で行われたソウルヘチ戦に16-7で勝利して、前期は優勝を決めている。最優秀選手には安田慎太郎が選ばれた。続いて行われたサマーカップでも兵庫と紀州レンジャーズに連勝して優勝した。後期は7勝15敗2分の成績で4位に沈んだ。
10月に行われた関西独立リーグチャンピオンシップでは後期優勝の兵庫と対戦したが、2勝3敗で敗れて年間チャンピオンの座を獲得することはできなかった。
シーズン終了後の12月2日、監督のマック鈴木が契約満了に伴い退任することが発表された[4]。後任はフィールドコーディネーターを務めていた金崎泰英が同日付で監督代行に就任した[5]。
2012年シーズン
前後期ともに低迷し、いずれも勝率2割台の5位(最下位)であった。
このシーズンには、ベースボール・チャレンジ・リーグと交流戦をおこなっていた横浜DeNAベイスターズ2軍に、所属の外国人選手が不足選手を埋めるために派遣され、その一人のジョニー・セリスは対戦した富山サンダーバーズから勧誘を受けて入団することになった[2][6][7][8]。
その後
当球団は休止から復活することなくリーグが解散した。当球団の活動休止から10年後の2022年に、関西独立リーグ (2代目)(さわかみ関西独立リーグ)が淡路島を本拠とする「淡路島ウォリアーズ」の加入を発表し[9][10]、2023年からリーグ戦に参加している(2025年度よりリーグ戦不参加の準加盟球団に変更)。
成績
リーグ戦
年度 |
期 |
監督 |
順位 |
試合 |
勝利 |
敗戦 |
引分 |
勝率 |
ゲーム差
|
2011
|
前 |
マック鈴木
|
1 |
24 |
15 |
8 |
1 |
.652 |
(注)2.0
|
後 |
4 |
24 |
7 |
15 |
2 |
.318 |
10.0
|
2012
|
前 |
金崎泰英
|
5 |
32 |
8 |
20 |
4 |
.286 |
11.5
|
後 |
5 |
32 |
7 |
21 |
4 |
.250 |
12.0
|
(注)2位とのゲーム差
チャンピオンシップ
カップ戦
- スプリングカップ
- サマーカップ
スタッフ・選手
脚注
外部リンク
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加盟球団(解散時点) | |
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中途で活動を休止した球団 | |
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脱退した球団 | |
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