白戸 佑輔(しらと ゆうすけ、1981年9月9日 - )は、日本の作曲家、編曲家、作詞家、ベーシスト、ピアニスト。東京音楽大学作曲科卒業、茨城県取手市出身。
経歴
1981年に茨城県取手市で生まれ、子どもの頃よりクラシックを聴きピアノを習う。中学生の頃、友人がギターを始めたことに影響を受けて「THE BLUE HEARTS」「UNICORN」に傾倒し、友人とバンドを始めた。千葉県立柏高等学校でドラムと作曲に目覚め、その後、東京音楽大学作曲科入学[2][1]。
在学中は室内楽、オーケストラなどの作曲に傾倒。大学3年の頃、家庭の事情で学費が払えなくなり、着メロ、カラオケの仕事を始める。1年間で働いた報酬は大学3.4年生分の学費を払えるくらいになった。大学卒業前に椎名林檎、亀田誠治に傾倒しベーシストとして活動するようになる。作曲を西村朗、藤原豊、高橋裕、伊左治直、各氏に師事[2]。
東京音楽大学芸術コースを卒業後、奥村愛子のバックバンド「acid harem」のベーシストとしてデビュー。しかし泣かず飛ばすでIT企業の夜勤のヘルプデスクでバイトをして生計。バイトの合間に細細と音楽の仕事を続けて、2007年に戸松遥の「愛と青春のぼくたち」で作家活動デビューを果たす。その後、様々なアーティストへの楽曲提供やサポート演奏を手がける。ピアノ、ストリングスを活かしたアニソン、アイドル、それとは対照的に心に染み入るバラードが定評を持つ[2][1]。現在はドリームモンスター所属の作曲家として活動する。ベーシストとしての経験を活かしレコーディングでピアノ、ベースを演奏する事も多数[2][1]。
主な作品として欅坂46「世界には愛しかない」を始め、THE IDOLM@STER、AKB48、SKE48、BOYS AND MEN、関西ジャニーズJr、北乃きい、吉木りさ、水瀬いのり、藍井エイル、戸松遥、鈴木このみ、ラストアイドルに楽曲提供。「ダイヤのA」主題歌、ミュージカル「テニスの王子様」、アニメ劇伴、CM音楽、映画祭音楽などにも提供。DTM、作曲講師として後進の指導にもあたり、多数のプロ作家を輩出している[2][1]。
人物・音楽性
趣味はウサギを飼うこと、ランニングをすること[2]。
テレビ番組で審査員等も行う。『ラストアイドル』(テレビ朝日)では秋元康に名曲と呼ばせた「バンドワゴン」を作曲し審査員としてジャッジを実施[3]。
クラシカルアレンジにクロスオーバーさせたようなモーダルコード進行と変幻自在のメロディは独特のものであり、来るもの拒まぬ信頼の拠り所と呼ばれる(作曲家他己紹介書より)。[1]
アイドルから電波ソング、UKバンド的POP、クラブ系アニソン、クラシカルなピアノ作品、合唱曲などメロディの作風が多岐に及ぶ異端な作家である[2]。
アニメやアイドルへの楽曲提供が目立つが、委嘱作品として室内楽クラシカル作品やオーケストラ作品出版、ファンファーレ、吹奏楽出版作品も存在する(『吹奏楽マガジン』より)。[1]
作曲法として「メロディーには日本人が気持ちいいと思うツボがある。どんなジャンルの曲でも必ず取り入れるようにしている。その中でどう変化やオリジナリティをつけていくかがミソ。アレンジに関してはコード楽器だけで攻めず、フレーズの組み合わせによってコード感を演出することを意識すると一歩進んだ仕上がりになる。Mr.Childrenなんかはとてもいい勉強になります」と話す[2]。
作品
アーティスト提供作品
あ行
か行
さ行
- さくらしめじ
- THE HOOPERS
- 関西ジャニーズJr.
- JUNNA
- 「Here」(作曲・編曲・プログラミング) 魔法使いの嫁 OPテーマ
- 「狂ったカンヴァス」(作曲・編曲・プログラミング)
- 「情熱モラトリアム」(編曲)
- 「コノユビトマレ」(作曲・編曲・プログラミング)賭ケグルイ2OPテーマ
- 「sky」(作曲・編曲・プログラミング)
- 「Believe In Myself」(作曲・編曲・プログラミング)
- 下地紫野
- 「そんなの僕じゃない。」(作曲・編曲)すのはら荘の管理人さんEDテーマ
- 「いつか」(作曲)
- しほり
- 鈴木このみ
- 鈴木みのり
- 「リワインド」(作詞・作曲・編曲)カードキャプターさくら EDテーマ
- 「any」(作詞・作曲・編曲)
- 鈴村健一
- StylipS
た行
な行
は行
ま行
や行
- 柚木尚子
- 「TOMORROW」(作曲・編曲)(SLEEP FREAKSの企画にて制作)
- YURiKA
- 「薄明パラレル」(作曲・編曲)
- 「ROMA☆KiRA」(作曲・編曲)
- YURI*KARI
- 横山ルリカ
- 吉木りさ
ら行
アニメ・ゲームソング
その他
レコーディング参加
出演
脚注
注釈
出典
関連項目
外部リンク