片岡 寛晶(かたおか ひろあき、1983年 - )は日本の作曲家・編曲家、打楽器奏者。
人物・来歴
1983年、福岡県飯塚市生まれ。父は飯塚吹奏楽団の団員。飯塚市立二瀬中学校、福岡第一高等学校、東京音楽大学打楽器科卒業[1]。作曲を坪能克裕、藤原豊に、打楽器を菅原淳、岡田眞理子、安倍圭子に師事。 在学時から自作自演・新作初演などをはじめとする演奏活動を行い、統営国際音楽祭(英語版)(ユン・イサン国際音楽祭)においてアンサンブル・モデルンとの共演経験もある[2][3]。
2007年に「天馬の道~吹奏楽のための」が朝日作曲賞に入選し、2008年度全日本吹奏楽コンクールの課題曲に選出される[4]。その後は打楽器奏者として管弦楽、吹奏楽、邦楽、ワークショップ、音楽教育などで演奏活動を行う一方で、吹奏楽の分野を中心に作曲・編曲[5]、指導を行っている。これまでに東京成徳大学講師、日本女子大学非常勤助手を務めながら音楽雑誌や教育書での執筆も行ってきた。北九州マリンバオーケストラ RIM[注釈 1] 常任指揮者兼編曲者[6]。
雑誌『バンドジャーナル』第67回全日本吹奏楽コンクール 自由曲集計 において「小編成 支部大会/作品別順位」の2019年度全日本吹奏楽コンクール各支部大会小編成部門[注釈 2]、第70回全日本吹奏楽コンクール 自由曲集計 において「小編成 支部大会/作品別順位」の2022年度全日本吹奏楽コンクール各支部大会小編成部門で、片岡の作品が演奏団体数の合計がどちらも1位であることが記載されている[7]
[8]。
主な作品
「曲名」 (出版年) [編成]
吹奏楽曲
編曲
マリンバ・オーケストラ
編曲
アンサンブル曲
編曲
ソロ曲
主な録音
- CD『奏楽堂の響き2』(2008年)[データ 153] 「シロフォン小協奏曲」作曲:黛敏郎(編曲:小清水章) マリンバ独奏
- CD『三絃 野澤徹也5 - 宵のうたげ』(2009年)[データ 154] 「宵のうたげ」作曲:水野修孝 打楽器演奏
- CD『野澤徹也による「水野修孝・三味線作品集」』(2011年)[データ 155] 「宵のうたげ」作曲:水野修孝 打楽器演奏
- CD『フォスターミュージック作品集「サウンド・オブ・ミュージック」』(2012年)[データ 156] 「シロフォン・オブ・The☆マジック!」作曲:片岡寛晶 シロフォン独奏
- CD『三木稔:三味線協奏曲』(2013年)[データ 157] 「三味線協奏曲」作曲:三木稔 打楽器演奏(邦楽集団オーラJ)
- CD『片岡寛晶作品集「天馬の道」』(2015年)[データ 158] 「シロフォン・オブ・The☆マジック!」作曲:片岡寛晶 シロフォン独奏
- CD『片岡寛晶作品集「天馬の道」』(2015年)[データ 158] 「ライト・オブ・アゲイン」~シロフォンと吹奏楽のために 作曲:片岡寛晶 シロフォン独奏
- CD「GOLD - 三味線協奏曲集」(2016年)[データ 159] 「三味線協奏曲」作曲:三木稔 打楽器演奏(邦楽集団オーラJ)[注釈 29]
- CD『片岡寛晶作品集Vol.2「想いの和々~revive」』(2018年)[データ 160] 「ちいさな料理の世界へ」作曲:片岡寛晶 シロフォン独奏
童謡・学生歌
共著
- 「保育者・教師をめざす人、集まれ~! みんなピアノだい好き!」(全音楽譜出版社、2016年。ISBN:978-4-11-170206-0)
- 3つのポイントで上手くなる 「できた! うれしい! 子どものうた」(カワイ出版、2023年。ISBN:978-4-7609-4049-3)
出演
脚注
データ
注釈
- ^ 北九州市に在住の打楽器奏者やマリンバに縁のあるプロの打楽器奏者20名で構成された世界でも珍しいマリンバオーケストラ。
- ^ 小編成部門の名称および人数規定は、各支部によって異なる。
- ^ "オリエンタリズムード"は作曲者による造語
- ^ a b "スピリタス"は作曲者による造語
- ^ "バルバレスク"は作曲者による造語
- ^ 「月魄」は「げっぱく」と読む
- ^ 「布都御魂之剣」は「フツノミタマノツルギ」と読む
- ^ 「生命」は「いのち」と読む
- ^ a b "マカリッシュ・ソフィア"は作曲者による造語
- ^ "ネイビート"は作曲者による造語
- ^ 「希影」は「マレカゲ」と読む
- ^ 「緋影」は「ヒエイ」と読む
- ^ 「火之迦具土神」は「ヒノカグツチノカミ」と読む
- ^ 「ああタソガレのソラにミせられ」と読む
- ^ 「ソラはナビきホシはキラめく」と読む
- ^ 「タソガレのソラにコダマして」と読む
- ^ 「アメノトコタチノカミ」と読む
- ^ 「らんえい」と読む
- ^ 「なみかげ」と読む
- ^ 「よいかげ」と読む
- ^ 「べにかげ」と読む
- ^ 「べにかげ」と読む
- ^ 「べにかげ」と読む
- ^ 「れいえい」と読む
- ^ 「よいのそらにこだまして」と読む
- ^ 「れいえい」と読む
- ^ 初演時は「ジャワリズム・バリリズム・スピリトーソ」。その後、改題。
- ^ CDの表記では作曲者は M.ディーガンになっているが、M.ディーガンは作詞者であり、作曲者は M.ウィルシュ である。
- ^ 音源は『三木稔:三味線協奏曲』(2013年) Kokoro Records KKR-005 と同じ。
- ^ DVD 2015年11月27日、NHKエンタープライズより発売。本編73分+特典5分、リージョン2。特典映像としてmiwa「リンゴの唄」、大空祐飛「ポエマタンゴ」 歌唱フルバージョン収録。
出典
関連項目
外部リンク