渡辺 綱光(わたなべ つなみつ)は、江戸時代中期から後期にかけての尾張藩士、歌人。渡辺半蔵家9代当主。
生涯
明和2年(1765年)、三河国奥殿藩3代藩主・松平乗穏の三男として江戸で誕生した。天明2年(1782年)、尾張藩家老で三河寺部領主・渡辺綱通の養子となり名古屋に移る。天明3年(1783年)、尾張藩9代藩主・徳川宗睦に御目見する。天明5年(1785年)江戸城で10代将軍・徳川家治に拝謁する。
寛政12年(1800年)、養父の死去により家督を相続し、加判に列する。享和2年(1802年)、実兄・松平乗友の次男・豊吉(規綱)を養子に迎える。文化元年(1804年)、隠居して家督を規綱に譲る。
天保9年(1838年)10月9日に死去した。享年74。歌道に秀でており、国学者で歌人の村上忠順は弟子。
出典