『残酷ドラゴン 血斗竜門の宿』(ざんこくドラゴン けっとうりゅうもんのやど、原題:龍門客棧、英題:Dragon Inn)は、キン・フー監督・脚本による台湾と香港合作の1967年の武侠映画。
『大酔侠』で武侠映画ブームを巻き起こした香港映画の巨匠キン・フーが、ショウ・ブラザーズを離れ香港チームを連れて台湾に渡り聨邦影業公司名義で製作した作品[1]。台湾・香港をはじめ東南アジア各地で大ヒットした。
シャンカン・リンフォン(上官靈鳳)、シー・チュン(石雋)、パイ・イン(白鷹)らメインキャストはみなキン・フーの製作会社で演技の訓練を受けた新人で、本作で一躍人気スターとなった。京劇調の音楽や効果音、クラシックな武侠アクション、客棧(宿屋)を舞台にした敵味方の心理戦や剣戟など、その後の武侠映画に与えた影響は大きく、特にキン・フー映画のファンだったツイ・ハークは1992年に『ドラゴン・イン/新龍門客棧』としてリメイクしている。
なお、英語題はフィルム上では『Dragon Inn』となっているが、それは製作会社のミスで、正しくは『Dragon Gate Inn』だと監督が言明している[2]。
1968年日本で初公開時(北海道と中京地区のみ)の邦題は『血斗竜門の宿』。のち1974年に、再公開された際に現在の邦題に変更された。
あらすじ
スタッフ
- 監督:キン・フー
- 脚本:キン・フー
- 撮影:ファ・フィイン
- 音楽:チョウ・ランピン
- 武術指導:ハン・インチェ
キャスト
脚注
外部リンク