東武ホキ1形貨車

東武ホキ1形貨車
ホキ1形貨車(上毛電気鉄道譲渡後、新里駅)
ホキ1形貨車(上毛電気鉄道譲渡後、新里駅
基本情報
車種 ホッパ車
運用者 東武鉄道
製造所 富士重工業
製造年 1962年・1964年・1969年
製造数 10両
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 12,800 mm
全幅 2,742 mm
全高 2,900 mm
荷重 30 t
自重 18.0 t
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東武ホキ1形貨車(とうぶホキ1がたかしゃ)は、かつて東武鉄道に在籍した事業用貨車ホッパ車)である。

概要

日本国有鉄道(国鉄)ホキ800形に準じたバラスト輸送・撒布用貨車である。総数10両(ホキ1 - ホキ10)が富士重工業で製造された。ホキ1, ホキ2が1962年(昭和37年)2月製、ホキ3が1964年(昭和39年)製、ホキ4 - ホキ8が1969年(昭和44年)4月、ホキ9, ホキ10が同年5月製である。主に工事列車、定期貨物列車の機関車次位に併結されることが多かった。

運用区間は東武鉄道全線に及んだ。主な区間として本線北千住 - 葛生・第三会沢。東上線下板橋 - 寄居間と越生線の坂戸 - 越生間であった。なお、東上線に配属されていた2両は本線から転属してきたもので、他の東上線所属貨車同様「東上線常備車」と書かれていた。これは検査が本線の館林機関区内の貨車検修場(重要部検査は杉戸工場)で行われていたためである。ただし、トキ1形のように日本国有鉄道(国鉄)直通はしなかった。

廃車・譲渡

東上線貨物列車廃止と自社貨物列車削減、そして国鉄貨物縮小のあおりを受け、1988年(昭和63年)から廃車が始まった。この中で6両が他社へ譲渡され、秩父鉄道上毛電気鉄道茨城交通(鉄道部門は現、ひたちなか海浜鉄道)へ2両ずつ移籍した。他は解体され、形式消滅した。

秩父鉄道では、1990年(平成2年)にホキ9・ホキ10を譲受し、ホキ1形(ホキ1・ホキ2)となり、現在も使用されている。

上毛電気鉄道では、1987年(昭和62年)にホキ3・ホキ2を譲受し、ホキ1型(ホキ1・ホキ2)となった[1]。通常時は大胡車両区、あるいは新里駅に留置されているが、概ね春先にはデハ100型に牽引されてバラスト散布工事列車に使用されていたが近年、運用には入っていない模様。

茨城交通では、1990年(平成2年)にホキ7・ホキ8が導入されたものの入籍はせず、機械扱いとされており、通常は那珂湊駅に留置されている。また、車体標記が東武時代のままになっている。台車が国鉄貨車でよく見られるTR41Cではないのが特徴。

脚注

  1. ^ 鉄道ジャーナル』第21巻第12号、鉄道ジャーナル社、1987年10月、136頁。 

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