村上 早(むらかみ さき、1992年 - )は、日本の銅版画家。
来歴
群馬県高崎市生まれで実家は動物病院[1]。
高崎市立高崎経済大学附属高等学校を卒業後、2010年に武蔵野美術大学に入学し銅版画を始める[2]。同大学院在学中の2015年に「FACE 2015 損保ジャパン日本興亜美術賞」優秀賞[3]、「第6回山本鼎版画大賞展」大賞[2]、「トーキョーワンダーウォール賞」[2]の連続受賞で注目を集める[4]。2016年に同大学院造形研究科修士課程美術専攻版画コース修了[5]。故郷の高崎市にアトリエを構える[6]。
作風
心の傷を銅版画特有の工程に重ねて紡ぎ[7]、「私にとって銅の版は〈人の心〉で、付ける傷は〈心的外傷〉、傷に詰めるインクは〈血〉、刷り取る紙は〈包帯やガーゼ〉なのです」と痛みやトラウマを主なモチーフとする[2]。動物をモチーフにした作品[1]、とくに犬も多い[8]。
主な受賞
- FACE 2015 損保ジャパン日本興亜美術賞優秀賞(2015年)
- 山本鼎版画大賞(2015年)
- トーキョーワンダーウォール賞(2015年)
- アートアワードトーキョー丸の内2016フランス大使館賞(2016年)
主な個展
グループ展
- 2015年「トーキョーワンダーウォール公募2015 入選作品展」(東京都現代美術館)
- 2015年「シェル美術賞展2015」(国立新美術館)[11]
- 2016年「絵画のゆくえ2016 FACE受賞作家展」(東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館)
- 2016年「VOCA展2016 現代美術の展望-新しい平面の作家たち」(上野の森美術館)
- 2018年「放輕松 動漫謬想的秘密花園」(銀川當代美術館、中国)
- 2019年「上田市立美術館コレクション展 版表現の魅力」(上田市立美術館)[12]
作品集
所蔵
脚注
外部リンク