『未来の文学』(みらいのぶんがく)は、2004年から2021年にかけて国書刊行会から刊行された、1960年代から1970年代の先端的な英米SF文学の叢書。第二期からはアンソロジーも加わった。装丁は下田法晴と大西裕二(s.f.d)。
カバー付きハードカバー、四六版。全20巻。
刊行一覧
第一期
第二期
第三期
- 『ダールグレン』I - II(サミュエル・R・ディレイニー[1]、大久保譲訳) 2011.6 ISBN 978-4-336-04741-0 / ISBN 978-4-336-04742-7
- 『奇跡なす者たち』(ジャック・ヴァンス、浅倉久志編訳、酒井昭伸訳) 2011.9 ISBN 978-4-336-05319-0
- 「フィルスクの陶匠」
- 「音」
- 「保護色」
- 「ミトル」
- 「無因果世界」
- 「奇跡なす者たち」
- 「月の蛾」
- 「最後の城」
- 『第四の館』(R・A・ラファティ、柳下毅一郎訳) 2013.4 ISBN 978-4-336-05322-0
- 『古代の遺物』(ジョン・クロウリー、浅倉久志,大森望,畔柳和代,柴田元幸訳) 2014.4 ISBN 978-4-336-05321-3
- 「古代の遺物」
- 「彼女が死者に贈るもの」
- 「訪ねてきた理由」
- 「みどりの子」
- 「雪」
- 「ミソロンギ1824年」
- 「異族婚」
- 「道に迷って、棄てられて」
- 「消えた」
- 「一人の母がすわって歌う」
- 「客体と主体の戦争」
- 「シェイクスピアのヒロインたちの少女時代」
- 『ドリフトグラス』(サミュエル・R・ディレイニー、浅倉久志,伊藤典夫,小野田和子,酒井昭伸,深町眞理子訳) 2014.12 ISBN 978-4-336-05324-4
- 「スター・ピット」
- 「コロナ」
- 「然り、そしてゴモラ…」
- 「ドリフトグラス」
- 「われら異形の軍団は、地を這う線にまたがって進む」
- 「真鍮の檻」
- 「ホログラム」
- 「時は準宝石の螺旋のように」
- 「オメガヘルム」
- 「ブロブ」
- 「タペストリー」
- 「プリズマティカ」
- 「廃墟」
- 「漁師の網にかかった犬」
- 「夜とジョー・ディコスタンツォの愛することども」
- 「あとがき - 疑いと夢について」
- 「エンパイア・スター」
- 「ディレイニー小伝」(高橋良平)
- 「「時は準宝石の螺旋のように」のこと(伊藤典夫)
- 「「エンパイア・スター」推測だらけの訳者補記」(酒井昭伸)
- 『ジーン・ウルフの記念日の本』(ジーン・ウルフ、酒井昭伸,宮脇孝雄,柳下毅一郎訳) 2015.5 ISBN 978-4-336-05320-6
- 「鞭はいかにして復活したか」
- 「継電器と薔薇」
- 「ポールの樹上の家」
- 「聖ブランドン」
- 「ビューティランド」
- 「カー・シニスター」
- 「ブルー・マウス」
- 「私はいかにして第二次世界大戦に敗れ、それがドイツの侵攻を防ぐのに役立ったか」
- 「養父」
- 「フォーレセン」
- 「狩猟に関する記事」
- 「取り替え子」
- 「住処多し」
- 「ラファイエット飛行中隊よ、きょうは休戦だ」
- 「三百万平方マイル」
- 「ツリー会戦」
- 「ラ・ベファーナ」
- 「溶ける」
- 『愛なんてセックスの書き間違い』(ハーラン・エリスン、若島正,渡辺佐智江訳) 2019.5 ISBN 978-4-336-05323-7
- 「孤独痛」
- 「ガキの遊びじゃない」
- 「ラジオDJジャッキー」
- 「ジェニーはおまえのものでもおれのものでもない」
- 「クールに行こう」
- 「ジルチの女」
- 「盲鳥よ、盲鳥、近寄ってくるな!」
- 「パンキーとイェール大出の男たち」
- 「教訓を呪い、知識を称える」
- 『海の鎖』(伊藤典夫編、アンソロジー〈未来の文学〉) 2021.6 ISBN 978-4-336-05325-1
- 「偽態」(アラン・E・ナース)
- 「神々の贈り物」(レイモンド・F・ジョーンズ)
- 「リトルボーイ再び」(ブライアン・オールディス)
- 「キング・コング堕ちてのち」(フィリップ・ホセ・ファーマー)
- 「地を統べるもの」(M・ジョン・ハリスン)
- 「最後のジェリー・フェイギン・ショウ」(ジョン・モレッシイ)
- 「フェルミと冬」(フレデリック・ポール)
- 「海の鎖」(ガードナー・R・ドゾワ)
脚注
- ^ a b 当初、『ダールグレン』は第二期での刊行が予定されていたが、刊行の遲れから第三期へと変更され、シリーズ外での刊行予定であった『歌の翼に』が第二期へと編入された。