「愛がすべて」(Can't Give You Anything (But My Love))はスタイリスティックスのシングル。6thアルバム『サンキュー・ベイビー』(Thank You Baby)からの3枚目のシングルとして1975年7月に発売された[9][10]。
1974年以降のスタイリスティックスは、それまで彼らの楽曲制作・プロデュースを担当していたトム・ベルの多忙によりベルから楽曲を得られなくなったため、レーベル創始者のヒューゴ・ペレッティ(英語版)とルイージ・クレイトアー(英語版)らのプロデュースで活動することになり、ヴァン・マッコイがアレンジしたディスコ調の楽曲を歌うことになった[5][2][11][注釈 1]
そのプロデューサー・チームにより誕生した「愛がすべて」は、全米ビルボードシングルチャートで51位、R&Bチャートでは18位と、それまでのヒット曲ほどには上位に行かなかったものの[2]、イギリスの全英シングルチャートでは3週連続1位を獲得する大ヒットとなった[4][5]。日本でも洋楽ながらオリコンチャートで20位となり[6]、洋楽部門では1位を記録するヒットとなった[7]。折からのディスコ・ブームと相まって、スタイリスティックスの楽曲の中では最も日本で売れた人気曲である[6][2]。
1991年にはドイツの歌手トーマス・アンダースがユーロポップ風にカバーしシングル発売している[12]
トラック・リスト
7インチ・シングル
※日本発売の7インチ・レコード(Avcoレコード(英語版)レーベル)も収録曲は同じであるが[14]、H&Lレコード(英語版)レーベルのものは、B面が「フロム・ザ・マウンテン」(From the Mountain)になっている[15]。日本盤のAvcoレコードの方のジャケット紙の裏には、「新しいハッスルの踊り方はこれだ!」としてステップの踏み方が足跡の図で示されている[16]。
チャート記録
週間
年間
チャート(1975)
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位
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イギリス「年間チャート」(Britain's best selling records)
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3[21]
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カバー・アーティスト
出典は[22][12][23]
他の楽曲へのサンプリング
出典は[24]
日本のCM使用
- 木村拓哉の登場した2006年のマンダムの男性用化粧品「ギャツビー」(GATSBY)のCMソングとして、ゲイリー・アドキンス (Gary Adkins)が歌う替え歌の「I Can Give You GATSBY」が使用された[2][25]。
脚注
注釈
出典
参考資料
関連項目
外部リンク