弁(べん)が意味するものは、当用漢字による漢字制限で多数の「べん」の音を持つものが「弁」に集約されたもの。広範囲に渡る。
- 瓣
- 辯
- 理屈を立てて話すこと。「弁が立つ」など。
- 地方名の後につけて、その地方の方言のことを指す。関西弁、津軽弁など。
- 弁護士の略。「いそ弁」(居候弁護士の略、他人の事務所に勤務する弁護士)など
- 辨
- 近代以前に置かれた弁官の略。「頭弁」(蔵人頭を兼ねる弁官)など
- 弁当の略。駅弁など。
- 事を処理する。事務をさばく。合弁・買弁など。
- 是非・善悪を区別する。わきまえる。弁別・思弁など。
- けじめをつけて処理する。弁償・勘弁など。
- 弁
- ずきん状の冠。武弁など。「弁」本来の意味はこれである。
上記のほかには辮髪の「辮」の代用字としても使われる。