平岩 紙(ひらいわ かみ、1979年11月3日 - )は、日本の女優。大阪府吹田市出身[2][3]。舞台芸術学院演劇部本科卒業(50期生)[4]。大人計画所属。夫はロックバンド・フジファブリックの山内総一郎[5]。
来歴
高校卒業後の進学先を決める三者面談の前夜、演劇部の経験など無かったが「わたし、役者やってみようかなと思って」となんとなく母に相談したところ「やるなら東京行きなさいよ」と舞台芸術学院への進学を勧められ、上京して同校演劇部本科に50期生として入学し演劇を学ぶ[4][6]。
友人が持ってきた告知チラシを見て、2000年に行われた大人計画の新人オーディションに応募。書類審査を通過し、実技審査の「2分半の自己PR」ではサングラスにヒョウ柄のかぶりものでホルンを演奏して合格する。同年に上演されたミュージカル『キレイ 神様と待ち合わせした女』で平岩加奈[1]の芸名で女優デビュー[6]。肌の色が紙のように白いことから、主宰の松尾スズキが「紙」と名付けた[7]。
『仮面ライダーアギト』『ロッカーのハナコさん』や『木更津キャッツアイ』での演技で注目を集めて現在に至る。宮藤官九郎作品の常連でもある。
2010年10月放送の『松本人志のコントMHK』(NHK総合)で、松本人志の妻役でコントに初挑戦[8]。2011年4月より放送された深夜アニメ『元気!!江古田ちゃん』で、主人公の江古田ちゃん役に抜擢され声優に初挑戦した。
私生活では、松尾が作・演出を手掛けた2016年3月放送の『松尾スズキアワー「恋は、アナタのおそば」』(NHK総合)での共演を機に知り合い交際していたロックバンド・フジファブリックのメンバーである山内総一郎と、2020年1月1日に婚姻届を提出し結婚した[5][7][9][10]。2023年6月3日、第1子出産が報じられた(出産時期や性別は非公表)[11]。
人物
身長は161cm、体重は49kg。血液型はA型[12]。
特技はホルン、大阪弁[12]。学生時代には吹奏楽部に所属。 2006年には吹奏楽団「紙オケ」を結成し、披露した(自身はホルンを担当)[6]。
『タイノッチ』では「紙ちゃん」と呼ばれていた。同番組ではボウリングで奇跡の高得点を叩き出すなど要所で活躍が目立ったが、一般的な常識クイズに弱く簡単な問題でも「えっ?!(分からない)」となることが多々あり賞金を逃がしかけた事もある。そのことを共演の千原ジュニアから「紙ちゃん…ホラーやで」と言われていた。
出演
舞台
大人計画関連公演
- キレイ 神様と待ち合わせした女(2000年、Bunkamura) - 平岩加奈名義[13]で出演したデビュー作
- ウーマンリブVol.5「グレープフルーツちょうだい」(2000年)
- エロスの果て(2001年)
- 春子ブックセンター(2002年)
- 日本総合悲劇協会Vol.3「業音」(2002年)
- ニンゲン御破産(2003年、Bunkamura)
- ウーマンリブVol.8「轟天VS港カヲル〜ドラゴンロック!女たちよ、俺を愛してきれいになあれ〜」(2004年)
- イケニエの人(2004年)
- まとまったお金の唄(2006年)
- 大人計画フェスティバル(2006年)
- ウーマンリブVol.10「ウーマンリブ先生」(2006年)
- ドブの輝き(2007年)
- グループ魂の秩父ぱつんぱつんフェスティバル(2008年)
- 女教師は二度抱かれた(2008年、Bunkamura)
- ウーマンリブVol.11「七人は僕の恋人」(2008年)
- メカロックオペラ「R2C2」(2009年4月 - 6月、PARCO) - ヒロイン・鰤谷P子 役
- 母を逃がす(再演)(2010年11月 - 12月) - 熊切リク 役
- ニンゲン御破算(2018年6月7日 - 7月15日、Bunkamuraシアターコクーン / 森ノ宮ピロティホール) - お福役
- ウーマンリブ Vol.15「もうがまんできない」(2023年4月14日 - 5月14日、本多劇場・2023年5月18日 - 5月31日、サンケイホールブリーゼ)[14]
外部公演
- きのこから毛が生えたっていいじゃない(2003年、温泉きのこ)
- アイスクリームマン(2005年、M&Oplayプロデュース)
- エドモンド(2005年、シス・カンパニー)
- ミュージカル「キャバレー」(2007年、PARCO / 2017年 EX THEATER ROPPONGI ほか) - コスト 役
- 恋する妊婦(2008年、Bunkamura)
- ガラスの葉(2010年9月 - 10月、世田谷パブリックシアター) - デビー役
- 月にぬれた手(2011年3月、舞台芸術学院プロデュース)
- 奥様お尻をどうぞ(2011年7月 - 9月、キューブ)
- ドレッサー(2013年7月、世田谷パブリックシアター)
- この道はいつかきた道(2019年10月、舞台芸術学院創立70周年記念特別公演)[4]
テレビドラマ
NHK
日本テレビ
TBS
フジテレビ
テレビ朝日
テレビ東京
WOWOW
バラエティ番組
その他のテレビ番組
声優
ラジオドラマ
ナレーション
映画
CM
ミュージック・ビデオ
脚注
外部リンク