小野打 泰子(おのうち やすこ、旧姓:塩見[1]、1964年8月19日[2] - )は、日本の航空自衛官。
経歴
東京都出身。青山学院中等部・高等部を経て、青山学院大学国際政治経済学部国際政治学科を卒業し、1987年(昭和62年)、航空自衛隊に一般幹部候補生第77期として入隊[3][4]。入隊の動機は大学で国際情勢や安全保障論関係について学ぶうちに、今後も各国の情勢や軍事戦略などの情報分析をしたいと考え受験した[3]。航空自衛隊幹部候補生学校を卒業し、職種は「情報」となるが[3]、当時、幹部候補生学校を卒業したての3等空尉は、北海道のレーダーサイトが初任地となるのが通例であったが、そのレーダーサイトに女性用トイレがないため、航空幕僚監部調査部が最初の配属先となる[3](航空資料作業隊兼務)[4]。初めての部隊長勤務は青森県三沢基地の第1警戒資料処理隊[3]。
2013年(平成25年)3月には防府南基地の航空教育隊第1教育群司令を務め[4]、同年6月に行われた第59回航空自衛隊防府南基地開庁記念行事では観閲指揮官を務めた[5]。
2017年(平成29年)9月、ミサイル防衛を担当する第6高射群に航空自衛隊初の女性高射群司令に就任した[4][6]。就任当時はまさに北朝鮮が立て続けに弾道ミサイルを発射し、日本上空を通過した直後で[6]、24時間携帯電話を手放せない緊張感があったが、戦闘部隊で国防の一翼を担いたいという思いもあり、指揮官として勤務できることにやりがいも感じたという[3]。
2018年(平成30年)8月の人事により空将補に昇任し、統合幕僚監部報道官に就任[7]。第4術科学校長兼熊谷基地司令を経て[8]、2022年(令和4年)3月17日に中部航空警戒管制団司令兼入間基地司令に就任[9]。2023年(令和5年)8月29日、退官[10]。
年譜
脚注