宝樹(バオシュー、Baoshu、1980年 -)は、中華人民共和国のSF作家。四川省広元市生まれ。北京大学卒業。ルーヴァン・カトリック大学で哲学の修士号を取得[1]。新垣平(シン・ユエンピン)の名で武侠小説も著す。本名は李俊(リ・ジュン)[2]。
劉慈欣の「三体」シリーズの二次創作、『三体X 観想之宙』(2011年)を書き、それが公式二次創作として出版されたことで知られる[3]。
日本語訳作品
- 「だれもがチャールズを愛していた」稲村文吾訳、『SFマガジン』2019年8月号、早川書房
- 「金色昔日」中原尚哉訳、ケン・リュウ編『月の光 現代中国SFアンソロジー』2020年3月、早川書房
- 「我らの科幻世界」阿井幸作訳、『SFマガジン』2020年12月号、早川書房
- 「時の祝福」大久保洋子訳、『移動迷宮 中国史SF短篇集』2021年6月、中央公論新社
- 『時間の王』稲村文吾・阿井幸作訳、早川書房、2021年9月
- 「日本語版『時間の王』の出版に寄せて」
- 「穴居するものたち」
- 「三国献麵記」
- 「成都往事」
- 「最初のタイムトラベラー」
- 「九百九十九本のばら」
- 「時間の王」
- 「暗黒へ」
- 『三体X 観想之宙』大森望・光吉さくら・ワン・チャイ訳 早川書房 2022/7/6
脚注
- ^ 『時間の王』Baoshu, Bungo Inamura, Kosaku Ai, 宝樹, 文吾 稲村, 幸作 阿井、早川書房、2021年9月25日。ISBN 978-4-15-210050-4。OCLC 1287063360。https://www.worldcat.org/oclc/1287063360。
- ^ 『SFマガジン 2020年12月号』早川書房、2020年12月1日、11頁。
- ^ 『時間の王』Baoshu, Bungo Inamura, Kosaku Ai, 宝樹, 文吾 稲村, 幸作 阿井、早川書房、2021年9月25日、カバー袖頁。ISBN 978-4-15-210050-4。OCLC 1287063360。https://www.worldcat.org/oclc/1287063360。
参考文献
- 宝樹『時間の王』(早川書房)
- 姚海軍「〈SFマガジン〉中国SF特集号にあたって」、『SFマガジン 2020年12月号』(早川書房)