奥村 昭夫(おくむら てるお、1943年(昭和18年) - 2011年(平成23年)[1])は、日本の映画監督[2]、翻訳家である[1]。
経歴
福井県出身[2]。東京大学文学部仏文学科卒業[1]。
1967年の第一回草月実験映画祭において、初監督作品『猶予もしくは影を撫でる男』が最優秀作品賞を受賞する[3]。1968年の第二作『三人でする接吻』につづき、1970年には椎谷建治の俳優デビュー作『狂気が彷徨う』を監督する[3]。その後は翻訳家として、『気狂いゴダール ルポルタージュ・現場のゴダール』(1976年)をはじめ、『ゴダール 映画史』(1982年)や『作家主義 映画の父たちに聞く』(1985年)などを手がけた[4]。
監督作品
- 猶予もしくは影を撫でる男(1967年)
- 三人でする接吻(1968年)
- 狂気が彷徨う(1970年)
訳書
- ミシェル・ヴィアネイ「気狂いゴダール ルポルタージュ・現場のゴダール」(三一書房、1976年)
- 「ゴダールの全体像」(三一書房、1979年)
- アンドレ・バザン「ジャン・ルノワール」(フランソワ・トリュフォー編、フィルムアート社、1980年)
- ジャン=リュック・ゴダール「ゴダール 映画史」(筑摩書房(全2巻)、1982年/ちくま学芸文庫(全1巻)、2012年)
- 「作家主義 映画の父たちに聞く」(リブロポート、1985年 / 改訂版・フィルムアート社、2022年)- インタビュー集
- 「ゴダール全評論・全発言」(アラン・ベルガラ編、筑摩書房「リュミエール叢書」全3巻、1998年、第3巻、2004年)
- アラン・ベルガラ「六〇年代ゴダール 神話と現場」(筑摩書房「リュミエール叢書」、2012年)
脚注