天神山古墳(てんじんやまこふん、天神塚古墳)は、山梨県甲府市下向山町にある古墳。形状は前方後円墳。甲府市指定史跡に指定されている。
山梨県では第2位の規模の古墳で[注 1]、古墳時代前期頃の築造と推定される。
概要
山梨県中部、米倉山東方の丘陵上に築造された大型前方後円墳である。一帯では本古墳のほか甲斐銚子塚古墳・大丸山古墳・小平沢古墳といった有力古墳の築造が知られる。近年に発掘調査が実施されている。
墳形は前方後円形で、墳丘主軸を南北方向として前方部を北方向に向ける。墳丘長は132メートルを測り、山梨県では甲斐銚子塚古墳(甲府市下曽根町、169メートル)に次ぐ第2位の規模になる。墳丘外表では葺石が認められるが、埴輪は認められておらず、初期須恵器を模倣した土師器𤭯が出土されている。墳丘周囲には周溝の存在が推定される。埋葬施設は明らかでない。築造時期は古墳時代前期頃と推定される。
古墳域は2009年(平成21年)に甲府市指定史跡に指定されている[2]。
遺跡歴
墳丘
墳丘の規模は次の通り。
文化財
甲府市指定文化財
- 史跡
- 天神山古墳 - 2009年(平成21年)3月25日指定[2]。
脚注
注釈
- ^ 山梨県における主な古墳は次の通り。
- 甲斐銚子塚古墳(甲府市下曽根町) - 墳丘長169メートル。
- 天神山古墳(甲府市下向山町) - 墳丘長132メートル。
- 大丸山古墳(甲府市下曽根町) - 墳丘長120メートルか。
出典
参考文献
(記事執筆に使用した文献)
関連文献
(記事執筆に使用していない関連文献)
- 『天神山古墳 -第一次・第二次発掘調査報告書-(甲府市文化財調査報告 78)』甲府市教育委員会、2015年。
関連項目