吉田寺(きちでんじ)は、奈良県生駒郡斑鳩町小吉田にある浄土宗の寺院。山号は清水山。本尊は阿弥陀如来。俗にぽっくり寺の名で親しまれ、年配の参拝者が多い。
歴史
寺伝によれば天智天皇の勅願により創建されたとされ、境内には妹で孝徳天皇の皇后である間人皇女(はしひとのひめみこ)を葬ったとされる古墳がある。平安時代の永延元年(987年)に天台僧・源信(恵心僧都)が開山したとも伝えられる。
境内
- 本堂
- 庫裏
- 多宝塔(重要文化財) - 墨書銘によると寛正4年(1463年)の建立。小ぶりながら均整のとれた美しい塔で、内部には秘仏の大日如来像が安置されている。
- 鐘楼
- 慈母観音菩薩
- 延命地蔵堂
- 清水の古墳 - 間人皇女の墓とされる。
- 山門
文化財
重要文化財
- 多宝塔
- 木造阿弥陀如来坐像 - 当寺の本尊。像高225.8cm[1][2]。恵心僧都(源信)が栗の巨木から作ったとの伝えがあるが、実際は平安時代後期の作である。
アクセス
周辺
脚注
- ^ 像高は久野健編『図説 仏像巡礼事典 新訂版』(山川出版社、1994)による。
- ^ 吉田寺のウェブサイトには本像を「奈良県下最大の阿弥陀如来坐像」とする記述があるが、奈良県内にある坐像の阿弥陀如来像では、喜光寺本尊像、興福寺大御堂像、湯川阿弥陀堂像など、吉田寺像より像高の大きいものが複数ある。
関連項目
外部リンク