原田 ひ香(はらだ ひか、1970年[1] - )は、日本の小説家、脚本家。神奈川県生まれ[1]。東京都杉並区在住。
経歴
神奈川県立鶴見高等学校を経て[2]、1994年に大妻女子大学文学部日本文学科を卒業[3]。大学では中古文学を専攻し、『更級日記』で卒業論文を書いた[1]。卒業後は秘書として働き[1][3]、29歳で結婚[1]。夫の転勤に伴って北海道帯広市に転居し、シナリオを独学で学ぶ[1]。フジテレビヤングシナリオ大賞に応募し最終選考に残り、3年後に東京に戻った時期と前後してフジテレビから連絡が来て、企画の仕事依頼が来るようになる[1]。
2005年、『リトルプリンセス2号』(中村比香名義)で第34回NHK創作ラジオドラマ脚本懸賞公募(現・創作ラジオドラマ大賞)の最優秀作を受賞し、しばらくプロットライターとして活動する[1][3]。2007年、「はじまらないティータイム」で第31回すばる文学賞を受賞して小説家デビューする[1][3]。
2010年、『三十年目のブルーテープ』(樋田春香名義)で第31回BKラジオドラマ脚本賞佳作を受賞。
作品リスト
単著
単行本未収録作品
- ナチュラルママ!(『すばる』2008年4月号)
- AS AS AS(『すばる』2008年12月)
- 失踪クラブ(『すばる』2009年5月)
- 台詞(『群像』2009年5月)
- 権力の娘(『すばる』2010年12月)
- 来星(『すばる』2012年6月)
- こなこな(『文學界』2012年12月)
- シュガーベイブ、シュガーダディ(『すばる』2013年5月)
- 恥ずかしい子供(『すばる』2015年1月)
- ササミ(「Mephisto Readers Club」 2022年6月)
アンソロジー収録作品
- 立春(『君と過ごす季節』2012年12月 ポプラ社文庫)
- クラシックカー(『12星座小説集』2013年5月 講談社文庫)
- 君が忘れたとしても(『十年交差点』2016年8月 新潮文庫)
- 定食屋『雑』(『ほろよい読書』2021年8月 双葉文庫)
- ササミ(『黒猫を飼い始めた』2023年2月 講談社)
- 一生遊んで暮らせる方法(『ここだけのお金の使いかた』2022年12月 中公文庫)
- 夏のカレー(『夏のカレー 現代の短篇小説ベストコレクション2024』2024年9月 文春文庫) - 初出掲載時「冴子」から改題。
シナリオ
映像化作品
テレビドラマ
脚注
関連項目
外部リンク