動物園駅(どうぶつえんえき)は、かつて愛知県犬山市犬山にあった、名鉄モンキーパークモノレール線の駅。同線の終点である。
歴史
駅構造
単式ホーム1面1線の地上駅。当駅は日本モンキーパークの敷地内にあり、基本的には入・出場時に乗車券(運賃)の他に同施設の入場料金が必要であったが、改札内にあまり知られていない改札口も存在しており、モノレール線の利用だけの乗降も可能であった。しかし、一般道からはまるで秘境駅の様相であった。また、団体客向けにホームへ直接移動できる通路も設置されていた。
レストランカフェ「ジャングリラ」が駅舎の上層部に設置されていた。きっぷうりばは改札外にあり、日本モンキーパークから帰りにモノレールを利用する時に乗車券を発売していたが、一般道からモノレールを利用する時は改札内で発売していた。自動券売機はなかった。線路は当駅を出て数十メートル先まで続いていた留置線まで伸び、増結編成の留置および整備に利用されていた。
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ホーム(2008年7月)
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一般道から駅舎へ向かう入口(2008年4月)
利用状況
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は1,505人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中192位、モノレール線(3駅)中2位であった[1]。
現在の状況
駅跡はMRM100形モノレール車両MRM101-MRM201の静態保存場所として利用されている。
駅舎は2021年(令和3年)時点では現存し、レストランカフェ「ジャングリラ」は日本モンキーセンターのレストラン「楽猿」として営業されている。改札口及び待合所は日本モンキーセンターの倉庫になっている。
2014年(平成26年)4月に日本モンキーパークが遊園地(日本モンキーパーク)と動物園(日本モンキーセンター)に分離されたさい、旧動物園駅がその境界となり、遊園地と動物園の間(旧動物園駅南)には連絡ゲートが設置された。旧駅舎は日本モンキーセンター側にあるが保存車輛を見ることが出来ず、保存車輛は日本モンキーパーク側からしか見ることが出来ない。
駅周辺
隣の駅
- 名古屋鉄道
- モンキーパークモノレール線
- 成田山駅 - 動物園駅
脚注
- ^ a b 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
関連項目