「勇気一つを友にして」(ゆうきひとつをともにして)は、日本の楽曲。ギリシャ神話に登場するイカロスの話を題材としている[1]。作詞:片岡輝、作曲・編曲:越部信義、歌:山田美也子、東京放送児童合唱団、映像は毛利厚[2]。
概要
1975年10月と11月に、NHKの『みんなのうた』で紹介された[3]。ギリシャ神話の『ダイダロスとイカロスの話』を題材にした歌で、1番から3番までは鳥の羽を着けたイカロスが天まで登るも墜落死するまでを描き、4番では現代の子供がイカロスの『鉄の勇気』を受け継ぐという内容になっており、元の神話とは逆の教訓となっている。
歌った山田は、1971年7月から1973年4月までヤング101のメンバーとして、同局放送の『ステージ101』に出演していたが、この時期はNET(現:テレビ朝日)系列の子供番組『とべとべ!パンポロリン』に、お姉さん役でレギュラー出演しており、NHKでの活動は2年半ぶりであった。
放送では1番後の間奏は省かれ、4番で転調している。またラスト近くの4小節は初回発売のテキストと放送とで異なっていたが、再放送後にテキストも放送と同じ音程に変更された。このように再放送後に音程が変更されて記載されるのは珍しい。同曲は小学校高学年の課題曲として各社の教科書に掲載されてきた[4][5]。1979年版の「小学生の音楽6」(教育芸術社発行)に掲載されていることから、1970年代末には既に課題楽曲として選定されていたことがわかる[5]。
エピソード
再放送
収録CD
歌手の山田美也子は当時日本コロムビアの専属だったため、レコードやCDはコロムビアから発売された。
- NHK「みんなのうた」40周年ベスト(COCX-31412)
- NHKみんなのうた(COCX-32069)
- NHKみんなのうた ~レレの青い空(COCX-33219)
- 「みんなのうた」45周年 ベスト曲集~北風小僧の寒太郎/山口さんちのツトム君~(COCX-33840)
カバー
脚注
出典
注釈
- ^ テレビでは「みんなのうた60周年セレクション」の一環として、『地球を七回半まわれ』(第1作)(宍倉正信・杉並児童合唱団)・『進め!しんじ君』(芹洋子)と3本立てで放送、本曲はフルコーラスだったが、それ以外は放送時間を減らされ、また曲に対する視聴者からの思い出のナレーションが添えられた。一方のラジオは『地球を七回半まわれ』と2本立てで放送、双方ともフルコーラスで、ナレーションは省かれた。
関連項目
外部リンク