「冬が来る前に」(ふゆがくるまえに)は、日本のフォーク・グループである紙ふうせんが、1977年11月にシングル・リリースしたフォークソング。作詞は紙ふうせんのメンバーである後藤悦治郎、作曲はそのバックバンドのベーシストだった浦野直。45万枚の売上を記録した[1]、紙ふうせんの最大のヒット曲である。
解説
フォークグループの赤い鳥が1974年に解散した後、そのメンバーだった平山泰代と後藤の夫妻は、紙ふうせんを結成して地元である関西を中心に活動していた。紙ふうせんは1976年までにシングル4曲(「いかつり唄」、「ささぶね」、「別れの鐘」、「愛と自由を」)を発表したが、大きなヒットとはならず、グループの知名度も全国に浸透しているとはいえない状態だった[1]。
この曲は、1976年11月につくられた[1]。コンサートで演奏し、その反響もよかったことで[1]、1年後の1977年11月にシングルとして発売された[1]。
リードボーカルは平山が務め、別れた恋人のことを忘れられない気持ちを歌っている。曲はフォルクローレの雰囲気をもっている[1]。
この曲は発売されるとラジオを中心にヒットとなり[1]、翌1978年にはオリコンチャートで4位まで上昇した。TBS『ザ・ベストテン』にも出演(1978年3月9日)し[1]、この曲によりグループの知名度は全国的となった。
「冬が来る前に」は日本の学校の音楽の教科書に掲載され[2]、合唱曲の定番となっている。
また、タイアップは大阪ガスのCMに起用された。
収録曲
- 冬が来る前に
- 作詞:後藤悦治郎/作曲:浦野直/編曲:梅垣達志[3]
- オー・プリーズ
- 作詞・作曲:後藤悦治郎/編曲:梅垣達志
カバー
関連項目
脚注
出典
外部リンク