全日本モトクロス選手権(ぜんにほんモトクロスせんしゅけん、ALL JAPAN MOTOCROSS CHAMPIONSHIP, "JMX")は、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が主催する国内最高峰のモトクロス選手権。
2021年より大同工業(D.I.D)がシリーズ冠スポンサーとなり、D.I.D ALL JAPAN MOTOCROSS CHAMPIONSHIPとして開催されている。
現在のクラス
- 国際A級(IA)
- 2ストローク175cc - 250cc及び4ストローク290cc - 450ccのレース専用マシンで競う。30分+1周を2ヒート(レース)の決勝レースが行われる。全日本モトクロス選手権最高峰カテゴリー。
2021年シーズンは、開幕戦のHSR九州大会と第4戦のSUGO大会が15分×3ヒートのトリプルクラウン決勝で開催された。
メーカーワークスマシン同士の争いがメインとなる。(スズキは2017年より、ホンダ(HRC)は2020年よりワークス参戦停止)
近年は参加台数が少なく、予選落ちは発生していない。
※IAライセンス保持者であれば、自己申告にてIA1クラスにエントリー可能。
- IA2【あいえーつー】(旧国際A級125cc)
- 2ストローク100cc - 125cc及び4ストローク175cc - 250ccのレース専用マシンで競う。
メーカーワークスマシンと、プライベーターの戦いが激しいバトルを生み出し、若手ライダーが多いことから、接触、転倒も多い。年間チャンピオンは翌年から海外渡航する事が多く、ここ数年連続チャンピオンは生まれていなかったが、2020年、横山遥希が2年連続チャンピオンを獲得した。
- IB-OPEN【あいびーおーぷん】(旧国際B級125cc、250cc、オープン)
- 2ストローク100cc - 125cc及び4ストローク175cc - 250ccのIB2(旧称125cc)クラスと、オープンクラスがあった。2015年からは、20分+1周各2ヒートのIBオープンクラスのみ開催となり、全戦有効ポイント制となった。
競技時間が少なく、かつ経験の浅いライダーが多いため、大規模なクラッシュがあったり、トップクラスのライダーが予選落ちしたりと、番狂わせが起きることも多い。
年間ランキング10位までは翌年からIAクラスに昇格となる。
※地方選手権IBクラスチャンピオン1名は申告によりIAクラス昇格が可能。
- レディース
- 2ストローク50cc超85cc以下。15分+1周1ヒート。2015年からは、全戦有効ポイントになった。
ホンダのみ150ccの4ストロークマシンで戦う為、スタート時には4ストと2ストの爆音が混ざる、独特の雰囲気がある。
女子の最高峰クラスだが、参加ライダーの実力差がかなりあるため、周回遅れがトップライダーに絡み転倒などアクシデントも多い。
レース時間が短く、1レースのみの開催となるため、スタートの是非が戦績に大きく影響する。
以前は鈴木、益など連続チャンピオンが多かったが、邵以来、連続チャンピオンがおらず、群雄割拠の状態だったが、2020.2021年と川井麻央が連続チャンピオンに輝いた。
ポイント
(2021年より改変)
1位=25、2位=20、3位=16、4位=13、5位=11、6位=10、7位=9、8位=8、9位=7、10位=6、11位=5、12位=4、13位=3、14位=2、15位=1、
※MFJ(日本)グランプリでは3ポイントが加算される。
歴代チャンピオン
年 |
国際A級250cc |
国際A級125cc |
国際B級250cc |
国際B級125cc |
レディース
|
2000年 |
高濱龍一郎(ホンダ) |
佐合潔(ホンダ) |
小泉貴文(ヤマハ) |
藤田卓 |
鈴木沙耶(スズキ)
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2001年 |
熱田孝高(ホンダ) |
田島久誌(ヤマハ) |
折原徹(ホンダ) |
釘村忠(ヤマハ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
2002年 |
成田亮(スズキ) |
加賀真一(スズキ) |
村岡康裕(ヤマハ) |
小島庸平(スズキ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
2003年 |
成田亮(スズキ) |
溝口哲也(カワサキ) |
上田隼人(スズキ) |
上田隼人(スズキ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
年 |
国際A級250cc |
国際A級125cc |
国際B級OPEN |
国際B級125cc |
レディース
|
2004年 |
成田亮(ホンダ) |
中村友則(カワサキ) |
伊藤正憲(ヤマハ) |
内山慎太郎(ヤマハ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
年 |
IA1 |
IA2 |
IBOPEN |
IB2 |
レディース
|
2005年 |
小池田猛(ヤマハ) |
福留善秀(ホンダ) |
片倉久斗(ホンダ) |
斉木達也(ヤマハ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
2006年 |
熱田孝高(ホンダ) |
小島庸平(スズキ) |
岡田涼(カワサキ) |
富田俊樹(ホンダ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
2007年 |
成田亮(ヤマハ) |
新井宏彰(カワサキ) |
木下隼(ヤマハ) |
稲垣佳樹(スズキ) |
鈴木沙耶(スズキ)
|
2008年 |
成田亮(ヤマハ) |
勝谷武史(カワサキ) |
小関元貴(ヤマハ) |
松下幸司(ヤマハ) |
益春菜(ホンダ)
|
2009年 |
成田亮(ヤマハ) |
勝谷武史(カワサキ) |
山本鯨(スズキ) |
山本鯨(スズキ) |
益春菜(ホンダ)
|
2010年 |
熱田孝高(スズキ) |
小島太久摩(ヤマハ) |
竹中純矢(カワサキ) |
竹中純矢(カワサキ) |
益春菜(ホンダ)
|
2011年 |
成田亮(ヤマハ) |
三原 拓也(カワサキ) |
近藤 涼太(ホンダ) |
近藤 涼太(ホンダ) |
益春菜(ホンダ)
|
2012年 |
成田亮(ヤマハ) |
山本鯨(スズキ) |
能塚智寛(カワサキ) |
佐々木雅哉(ホンダ) |
邵 洋子(スズキ)
|
2013年
|
成田亮(ホンダ)
|
富田俊樹(ホンダ)
|
大塚豪太(ホンダ)
|
大塚豪太(ホンダ)
|
邵 洋子(スズキ)
|
2014年
|
成田亮(ホンダ)
|
勝谷武史(カワサキ)
|
古賀太基(ホンダ)
|
馬場亮太(スズキ)
|
竹内優菜(ホンダ)
|
2015年
|
小島庸平(スズキ)
|
富田俊樹(ホンダ)
|
長門健一(ホンダ)
|
ー
|
安原さや(ヤマハ)
|
2016年
|
成田亮(ホンダ)
|
能塚智寛(ホンダ)
|
大倉由揮(ヤマハ)
|
ー
|
中野洋子(ホンダ)
|
2017年
|
山本鯨(ホンダ)
|
渡辺祐介(ヤマハ)
|
佐々木麗(ヤマハ)
|
ー
|
竹内優菜(ホンダ)
|
2018年
|
成田亮(ホンダ)
|
古賀太基(ホンダ)
|
岸桐我(ホンダ)
|
ー
|
畑尾樹璃(ホンダ)
|
2019年
|
山本鯨(ホンダ)
|
横山遥希(カワサキ)
|
中島漱也(ヤマハ)
|
ー
|
本田七海(ヤマハ)
|
2020年
|
山本鯨(ホンダ)
|
横山遥希(カワサキ)
|
福村鎌(スズキ)
|
ー
|
川井麻央(ホンダ)
|
2021年
|
山本鯨(ホンダ)
|
大城魁之輔(ホンダ)
|
鈴木龍星(ヤマハ)
|
一
|
川井麻央(ホンダ)
|
2022年
|
富田俊樹 (ヤマハ)
|
ジェイ・ウィルソン (ヤマハ)
|
西岡蒼志 (ヤマハ)
|
|
久保まな (ホンダ)
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2023年
|
ジェイ・ウィルソン(ヤマハ)
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ビクトル・アロンソ(ヤマハ)
|
住友睦巳(ヤマハ)
|
|
川井麻央(ホンダ)
|
テレビ放送
- TwellV 月曜 20:00 - 21:00(〜 2015年3月)、土曜 19:00 - 20:00(2015年4月4日〜)
- ナビゲーター兼活弁:高橋愛子、きのせひかる(J-GIRLS) - オープニングのセリフは「いざ、参らん!J-クロス。」
関連項目
外部リンク