元浅草(もとあさくさ)は、東京都台東区の地名で旧浅草区に当たる浅草地域内である。現行行政地名は元浅草一丁目から元浅草四丁目。郵便番号は111-0041[2]。町域内は商業地と寺院および住宅地が混在している。
地理
台東区中部および浅草地域の西部に位置する。
歴史
江戸時代初めの頃より寺院の多く集まった地域で「新寺町」と通称され、さらに明暦の大火の後、本郷湯島などからも寺院が移転して数を増やし、その各寺院の周りに門前町が作られた。明治以降は細かく分かれていた門前町がまとめて編成され、1964年(昭和39年)の住居表示の実施により元浅草が町名に採用された。
元浅草と名付けられた由来、地名に「元」が付くのはその地名の発祥地もしくは各街道町の最も都側(上り)である場合が一般的とされているが、元浅草の場合は旧下谷区と浅草区の境目、浅草繁華街の西の初め(元)に由来している。
旧町名
江戸時代 \ 年代 |
明治2年 |
明治5年 |
昭和11年 |
昭和39年以降
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華蔵院門前
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浅草永住町 |
浅草七軒町 |
→ |
元浅草一丁目
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法泉寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草一丁目
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欣浄寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草一丁目
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栄蔵寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草二丁目
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吉祥院門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草二丁目
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蓮妙寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草二丁目
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蓮光寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草二丁目
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観音院門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草二丁目
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等覚寺門前
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浅草清島町 |
浅草南清島町 |
→ |
元浅草二丁目
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浅草六軒町
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浅草清島町 |
浅草南清島町 |
→ |
元浅草二丁目
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新寺町通下谷車坂町
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浅草清島町 |
浅草南清島町 |
→ |
元浅草二丁目
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龍福院門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草三丁目
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了源寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草三丁目
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観蔵院門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草三丁目
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阿部川町
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→ |
→ |
菊屋橋一・二丁目 |
元浅草三・四丁目
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正行寺門前
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浅草松山町 |
浅草南松山町 |
菊屋橋二丁目 |
元浅草四丁目
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本立寺門前
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浅草松山町 |
浅草南松山町 |
菊屋橋二丁目 |
元浅草四丁目
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正覚寺門前
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浅草松山町 |
浅草南松山町 |
菊屋橋二丁目 |
元浅草四丁目
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浅草成就院門前
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浅草松山町 |
浅草南松山町 |
菊屋橋二丁目 |
元浅草四丁目
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大乗院門前
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浅草松山町 |
浅草南松山町 |
→ |
元浅草四丁目
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正福院門前
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浅草松山町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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万福寺門前
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浅草松山町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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延命院門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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妙福寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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善慶寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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誓教寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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新光明寺門前
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浅草永住町 |
→ |
→ |
元浅草四丁目
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世帯数と人口
2020年(令和2年)12月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]。
丁目 |
世帯数 |
人口
|
元浅草一丁目
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1,242世帯
|
2,127人
|
元浅草二丁目
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544世帯
|
851人
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元浅草三丁目
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1,290世帯
|
2,283人
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元浅草四丁目
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960世帯
|
1,699人
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計
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4,036世帯
|
6,960人
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小・中学校の学区
区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[4]。
施設
教育
企業
店舗
交通
鉄道
道路
脚注
参考文献
- 『日本歴史地名大系13 東京都の地名』平凡社、2002年
- 岸井良衛『江戸・町づくし稿』(下巻)青蛙房、2003年
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
元浅草に関連するカテゴリがあります。
外部リンク