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パラ陸上競技選手の「佐藤圭太」とは別人です。 |
佐藤 圭汰(さとう けいた、2004年1月22日 - )は、京都府京都市出身の陸上競技選手。専門は中距離走・長距離走。洛南高等学校卒業、駒澤大学陸上競技部所属。1500m・3000mの高校日本記録保持者。
来歴
高校1年生時の2019年の全国高等学校駅伝競走大会では2区を走り、区間賞を獲得した[1][2]。
2年生時の2020年の全国高校駅伝競走大会では3区を走り、区間5位(日本人トップ)を記録する[1][3]。2年生最後となる2021年3月21日の伊那高校駅伝で4区(9.1キロ)を担当、降雨の中、区間賞となる25分31秒(2位に47秒差)の走りでスタート時の32秒差を逆転してトップに立ち、そのまま洛南高校は大会新記録で優勝を達成した[3]。このとき取材に対して3年生時の目標を「1500m・3000m・5000mの高校日本記録更新」と答えた[3]。
3年生となった2021年7月17日、ホクレンディスタンスチャレンジ千歳大会の1500mに出場、日本歴代3位となる3分37秒18の記録で2着になり、1999年に佐藤清治(当時佐久長聖高等学校)が樹立した高校男子日本記録(3分38秒49)を22年ぶりに更新した[4]。
さらに同年10月3日に出場した日本体育大学長距離競技会の5000mでは13分31秒19の記録で日本人トップの5着となり、石田洸介(当時東京農業大学第二高等学校)が2020年に樹立した高校男子日本記録(13分34秒74)を更新した[5]。11月21日には京都陸協記録会の3000mに出場、7分50秒81の高校男子日本新記録を樹立して(従来の記録は2016年に遠藤日向が樹立した7分59秒18)[6]、3月に立てた目標を達成した。
日本陸上競技連盟が実施した2021年度ファン投票のU20・中学高校部門(この年度は「これからの成長や活躍が最も楽しみな選手」というテーマ)で3位となった[7]。
2021年3月当時の報道では2022年3月の高校卒業後、関東地方の大学への進学を希望していたが[3]、希望通りに2022年4月に東京都世田谷区に本部を置く駒澤大学に入学し、陸上競技部に入部した。
大学入学後、5月のゴールデンゲームズinのべおかで5000mに13分22秒91のU20日本新記録を樹立したが、6月の第106回日本陸上競技選手権大会の5000mは17位に終わる[8]。8月に出場したU20世界陸上競技選手権大会(コロンビア)では体調を崩して5000mで11位の結果だった[8]。
10月の第34回出雲駅伝では2区を担当。1位・中央大から9秒差の2位で襷を受けると、わずか1kmでトップに立ち3区の田澤廉に襷リレー。佐藤は従来の記録を20秒更新する15分27秒の区間新記録で区間賞を獲得した。駒澤大は青学大が保持していた大会記録を33秒上回るタイム(2時間08分32秒)で大会新記録を樹立し、9年ぶり4回目の優勝を果たした[9] [10]。
11月の第54回全日本大学駅伝では2区を担当。4位で襷を受けると、中央大、青学大、大東大をかわし創価大・葛西潤と共に先頭集団を形成。その後しばらく並走状態が続いたが、10km手前で単独トップに立つ。しかし、中継所目前で葛西に抜き返され1秒差の2位。従来の区間記録を4秒更新したものの、わずか1秒及ばず区間賞とはならなかった[11]。なお駒澤大は3区でトップに立つとそこから独走状態となり、5時間06分47秒の大会新記録で3連覇を成し遂げた[12]。
2023年1月の第99回箱根駅伝にも出場予定だったが、胃腸炎により欠場[13]。
2023年10月4日のアジア大会では5000mに出場し、13分39秒18で6位だった[14]。
10月9日の第35回出雲駅伝では前回同様2区を担当。アジア大会から中4日での出場となったが、青学大・黒田朝日と同タイムで2年連続の区間賞を獲得し[15][16]、1位で3区の山川拓馬に襷リレー。結果的に駒澤大は1区から一度も先頭を譲らず、2時間07分51秒の大会新記録で2年連続5回目の優勝を果たした[17][18]。
11月5日の第55回全日本大学駅伝でも前回と同じく2区を担当。トップで襷を受けると、区間記録を11秒更新し区間賞を獲得。その後も6人全員が区間3位以内と安定した走りを見せ、4連覇を達成した。
11月25日、八王子ロングディスタンスA組で、自身初の10000mながら27分28秒50で日本人トップとなる。この記録は大野龍二(当時旭化成)が持っていたU20日本記録を19年ぶりに30秒以上更新する記録であり、日本人学生歴代で見ても先輩の田澤に次ぐ2位の記録である。
2024年1月2日、第100回箱根駅伝では往路3区を担当。鈴木芽吹から先頭で襷を受けたが、7km過ぎに青学大・太田蒼生に追いつかれる。その後10km以上に及ぶデッドヒートの末、最終的に太田にスパートで競り負け青学大と4秒差の2位で4区に襷を繋いだ。区間賞こそ太田に譲ったものの、佐藤の区間記録は同区間の日本人記録を42秒更新する記録であった。4区以降は青学大に大きく差を広げられ総合2位となり、2年連続の大学駅伝三冠を逃した。
2024年1月26日、ジョン・トーマス・テリア・クラシックの室内5000mでは13分09秒45の9着で走破し、室内日本記録を樹立した。また、屋外を含めても日本歴代2位、日本学生歴代2位の記録である。[19]
2024年2月11日、米国・ニューヨーク、第116回ミルローズ・ゲーム、室内2マイル(約3218m)で8分14秒71を記録。途中通過の3000m(7分42秒56)と共に室内日本記録を樹立し、2レース続けての室内日本記録を更新した。また、3000mの記録は屋外を含めても日本歴代3位、日本学生記録の記録である。
2025年1月に行われた第101回箱根駅伝では復路7区を担当。2024年の出雲駅伝、全日本大学駅伝は怪我の影響で出場が叶わず、約10ヶ月ぶりの復帰レースとなったものの、怪我の影響を感じさせない走りを見せ、1時間00分43秒の区間新記録を樹立。首位・青学大との差を1分40秒まで縮めた。最終的に逆転することはできず総合2位となったが、復路では青学大を28秒上回り新記録での優勝を果たした
[20]。
戦歴・記録
年 |
大会 |
種目(区間) |
順位 |
記録 |
備考
|
2018 |
全国都道府県男子駅伝 |
6区 |
2位 |
8分53秒 |
|
2018 |
全国中学校体育大会 |
1500m |
3位 |
3分59秒71 |
|
2018 |
ジュニアオリンピック陸上競技大会 |
1500m |
1位 |
3分57秒34 |
|
2019 |
全国高等学校駅伝競走大会 |
2区 |
1位 |
8分07秒 |
|
2020 |
全国高等学校駅伝競走大会 |
3区 |
5位 |
23分40秒 |
日本人1位
|
2021 |
U20日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走 |
U20男⼦8km |
1位 |
23分19秒 |
|
2021 |
全国高等学校総合体育大会 |
1500m |
1位 |
3分41秒26 |
|
2021 |
全国高等学校総合体育大会 |
5000m |
4位 |
13分41秒72 |
日本人1位
|
2021 |
全国高等学校駅伝競走大会 |
3区 |
4位 |
23分10秒 |
日本人1位、日本人歴代最高タイム
|
2022 |
日本陸上競技選手権大会クロスカントリー競走 |
シニア男子10km |
8位 |
29分18秒 |
|
2022 |
U20世界陸上競技選手権大会 |
3000m |
7位 |
8分00秒17 |
予選、決勝進出
|
DNS |
- |
決勝
|
5000m |
11位 |
14分26秒19 |
決勝
|
2023 |
2023年アジア室内陸上競技選手権大会 |
3000m |
2位 |
7分56秒41i |
決勝、室内
|
2023 |
2022年アジア競技大会 |
5000m |
6位 |
13分39秒18 |
決勝
|
大学三大駅伝
学年 |
出雲駅伝 |
全日本大学駅伝 |
箱根駅伝
|
1年生 (2022年度) |
第34回 2区-区間賞 15分27秒 区間新記録 |
第54回 2区-区間2位 31分13秒 (区間新記録) |
第99回 ― - ― 出走なし
|
2年生 (2023年度) |
第35回 2区-区間賞 16分08秒 |
第55回 2区-区間賞 31分01秒 区間新記録 |
第100回 3区-区間2位 1時間00分13秒
|
3年生 (2024年度) |
第36回 ― - ― 出走なし |
第56回 ― - ― 出走なし |
第101回 7区-区間賞 1時間00分43秒 区間新記録
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自己記録
種目 |
記録 |
年 |
大会 |
備考
|
1500m |
3分37秒18 |
2021年7月17日 |
ホクレンディスタンスチャレンジ 千歳大会 |
日本高校記録、U20日本記録、U18日本記録、日本歴代6位
|
3000m |
7分42秒56 |
2024年2月11日 |
第116回ミルローズ・ゲーム |
日本学生記録、日本歴代3位、室内日本記録
|
5000m |
13分09秒45 |
2024年1月26日 |
ジョン・トーマス・テリア・クラシック |
日本学生歴代2位、日本歴代2位、室内日本記録
|
10000m |
27分28秒50 |
2023年11月25日 |
八王子ロングディスタンス |
U20日本歴代2位、日本人学生歴代3位
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関連項目
脚注
- ^ a b 第71回全校高校駅伝3区 - 日本放送協会(2021年11月22日閲覧)
- ^ “全国高校駅伝 男子・洛南11位 女子・立宇治7位/京都”. 毎日新聞. (2019年12月23日). https://mainichi.jp/articles/20191223/ddl/k26/050/154000c 2021年11月22日閲覧。
- ^ a b c d “春高校駅伝で初優勝の洛南エース佐藤圭汰「将来、5000メートルで12分台を出したい」”. スポーツ報知. (2021年3月21日). https://hochi.news/articles/20210321-OHT1T50146.html?page=1 2021年11月22日閲覧。
- ^ “洛南高・佐藤圭汰が男子1500mで22年ぶり特大高校新の3分37秒18!!!/ホクレン千歳大会”. 月陸Online. (2021年7月17日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/39404 2021年11月22日閲覧。
- ^ “洛南高・佐藤圭汰5000mで13分31秒19の高校新!1500mと2種目の高校記録保持者に”. 月陸Online. (2021年10月3日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/45405 2021年11月22日閲覧。
- ^ “佐藤圭汰が3000mで7分50秒81の日本高校最高! 従来の記録を8秒以上更新/京都陸協記録会”. 月陸Online. (2021年11月21日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/50675 2021年11月22日閲覧。
- ^ 日本陸連ファン投票2021 結果発表!〜陸上ファンの心を熱くしたナンバーワンは田中希実に決定!〜 - 日本陸上競技連盟(2021年12月20日)2022年9月6日閲覧。
- ^ a b 駒澤大・佐藤圭汰「挑戦者」として臨んだ初の日本インカレは7位、この悔しさは駅伝で - 4years(2022年9月14日)2022年10月11日閲覧。
- ^ “【出雲駅伝】駒大が大会新記録で9年ぶり4度目V!2区で怪物ルーキー佐藤圭汰が区間新”. 日刊スポーツ. (2022年10月10日). https://www.nikkansports.com/m/sports/athletics/news/amp/202210100000467.html 2023年2月11日閲覧。
- ^ “【出雲駅伝】駒大・佐藤圭汰が2区区間新で衝撃の学生駅伝デビュー 夏まで不調も「これから調子を戻していける」”. 月陸Online. (2022年10月11日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/83140 2022年10月11日閲覧。
- ^ “2区は駒大スーパールーキー佐藤圭汰が区間新!順大・三浦龍司は9人抜き!/全日本大学駅伝”. 月陸Online. (2022年11月6日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/85033 2023年2月11日閲覧。
- ^ “駒大 大会新で3連覇!!!ルーキーの佐藤&山川が快走、田澤が驚異的な区間新/全日本大学駅伝”. 月陸Online. (2022年11月6日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/85100 2023年10月17日閲覧。
- ^ “【箱根駅伝】出走なかった駒大の佐藤圭汰「この状態で走ったらチームの目標を達成できないかも」”. スポーツ報知. (2022年1月3日). https://hochi.news/articles/20230103-OHT1T51114.html 2023年2月11日閲覧。
- ^ “5000m・佐藤圭汰が13分39秒18で6位入賞!2度目のアジアの舞台でも力走/アジア大会”. 月陸Online. (2023年10月4日). https://www.rikujyokyogi.co.jp/archives/116253 2023年10月17日閲覧。
- ^ 第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走 第2区 区間記録
- ^ “【出雲駅伝】2区はアジア大会から中4日の駒大・佐藤圭汰が独走、区間賞もタイム不満「悔しい」”. 日刊スポーツ. (2023年10月9日). https://www.nikkansports.com/sports/athletics/news/202310090000363.html 2023年10月17日閲覧。
- ^ 第35回出雲全日本大学選抜駅伝競走 総合成績
- ^ “出雲駅伝は駒澤大学が2年連続5度目の優勝! 史上初「2度目の駅伝三冠」へ好発進”. 4years.. (2023年10月9日). https://4years.asahi.com/article/15024768 2023年10月17日閲覧。
- ^ “米国遠征中の佐藤圭汰が室内5000mで13分09秒45! 日本歴代2位相当、日本人2人目の13分10秒切り達成!”. 2023年2月18日閲覧。
- ^
駒大・佐藤圭汰が衝撃の復活劇!昨年3月以来の復帰レースで7区区間新/箱根駅伝 月陸online(2025年1月3日)
参考文献
外部リンク
駅伝実績 |
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