『丼なモンダイ!』(どんなモンダイ)は、原作:花形怜、漫画:吉開寛二による日本の漫画。2009年から2011年まで『食漫』(日本文芸社)にて連載していた。単行本は全2巻。
ストーリー
農林水産省の落ちこぼれ役人、米野国崇は新設部署「米消費向上対策センター」へ配置換えとなる。同センターの設立主旨は「日本の食料自給率を上げるべく、国民にもっと米を食べてもらう」こと。だが、その仕事内容といえば、「丼ぶり一丁」という名の食堂を運営するという、非常に分かりやすい左遷部署であった。
一度でも赤字の年があれば、すぐ閉店という条件の下、かつて料理人を目指していた国崇は、新人の及川栞と一応キャリア官僚である菅宮秀一と共に、日々、美味しい丼作りに精を出す。やがてそれは大きな丼ブームを巻き起こし、日本の米余り問題の解決へと繋がっていくのだった。
登場人物
- 米野国崇(こめの くにたか)
- この漫画の主人公。農林水産省の落ちこぼれ職員。かつて料理人を目指していた経験から、料理の知識と腕は超プロ級。
- 父は「昭和の名庖」と呼ばれた名料理人だった。
- 及川栞(おいかわ しおり)
- 農林水産省の新人職員。国崇と共に「丼ぶり一丁」の運営を任される。
- 菅宮秀一(すがみや しゅういち)
- 農林水産省の農業振興課課長。キャリア官僚で、国崇の上司である。
- 里中征雄(さとなか まさお)
- 農林水産大臣。日本の米問題を真剣に考え、数十年前に「日本人よ稲作を誇れ!」という著作を出版している。
- 智美(さとみ)
- 国崇の妹で長女。
- 笑美(えみ)
- 国崇の妹で次女。
単行本
脚注