中西 やすひろ(なかにし やすひろ、1957年4月13日 - )は、日本の漫画家。
脚本家の中西やすひろとは別人。
人物
福岡県福岡市出身。本名、中西泰博。武蔵野美術大学卒業。
『僕の彼女はスーパービューティー』でデビュー。ハーレムものに近いラブコメディを描くのを得意とする。成年漫画スレスレの性描写を盛り込ませた作品が多いが、2004年の『幸せレストラン』以降、料理をメインテーマに据えた作品を発表している。代表作の『Oh!透明人間』は、2010年と2014年に実写映画(オリジナルビデオ)化された[1]。
高校生の頃「りぼん」に感化され、少女漫画家を志す。恋愛漫画を描くつもりだったが、編集部から「透明人間もの」を提示され、更にお色気路線で行くことになった。
こうして始まった『Oh!透明人間』(1982年 - )は読者アンケートでは常時1位となり、月マガの表紙も度々飾った。月マガ初期の功労者的存在でもあった。『Oh!透明人間』がこの時代の金字塔マンガになった為、お色気ラブコメ漫画の巨匠と称されることがある。掲載誌の月刊少年マガジンは連載開始時の17万部が、5年後に120万部と大幅に部数を伸ばし、編集長は「透明人間の貢献が大」と述べた。しかし、過労で体調を崩し連載は中止となってしまった。
月刊少年マガジン創刊40周年記念特別企画(2017年8月号)として中西の『Oh!透明人間』と上村純子の『いけない!ルナ先生』のコラボ読み切り漫画が掲載され、大きな反響を呼んだ。
作品リスト
漫画作品
第1弾 坂本冬美物語
第2弾 水森かおり物語
第3弾 山内惠介物語
(少年画報社マンガDX+、連載中)
出演
その他
- 週刊誌 FLASH 2015年12月22日号の「お色気マンガベスト10」に『Oh!透明人間』がランクインし、コメントした。
脚注
- ^ 2010年公開の第1作は、厳密にはオリジナルビデオ作品の特別上映として劇場公開された(単館にて2日間)。2014年の第2作は、前作同様の制作体制ではあるものの、7日間劇場公開された(単館上映)。なお、いずれの作品も公式サイトでは「映画」と銘打たれている[1][2]。
外部リンク