中村 佐喜子(なかむら さきこ、1910年5月7日 - 1999年10月10日[1])は、日本の翻訳家・作家。本名は石川佐喜子
経歴
北海道札幌市出身[1]。日本女子大学英文科卒業[1]。1942年に発表した小説『雪のりんご畑』が改造社の文芸推薦を受け、その後数作を発表。戦後は翻訳家としての活動が中心となり、数多くの英米文学の翻訳を行う[1]。中でも角川文庫版『赤毛のアンシリーズ』は、その格調高く、且つ温かみのある訳文によって親しまれ、村岡花子訳の新潮文庫版とともにロングセラーとなった[1]。
その他の著書に評伝『ロレンスを愛した女たち』、エッセイ『トマス・ハーディの全小説を楽しむ』などがある[1]。
著書
小説
- 雪のりんご畑 1942
- 流離 新潮社 1958
- 楡の葉に残す記録 1975 ※毎日新聞社「現代の女流文学 第8巻」収録
評伝
- ロレンスを愛した女たち 中央公論社 1983/中公文庫 1993
- ブロンテ物語 三月書房 1988
エッセイ
- トマス・ハーディの全小説を楽しむ 三月書房 1991
翻訳
脚注
- ^ a b c d e f 『婦人公論』1999年11月22日号、p90「メモリアル - 盛田昭夫・酒井美意子・中村佐喜子」
参考資料
- 婦人公論 1999年11月22日号「メモリアル - 盛田昭夫・酒井美意子・中村佐喜子」
関連項目