中島 峰広(なかしま みねひろ[1]、1933年12月15日[2] - )は、日本の農業地理学者[3]。博士(学術)[4]。畑地灌漑・棚田研究の第一人者[5]。早稲田大学名誉教授。農林水産省日本の棚田百選の選定委員[1]、棚田学会会長[6][7]、NPO法人棚田ネットワーク代表を歴任[1][5][8]。
経歴
1933年、宮崎県生まれ[1]。早稲田大学教育学部(地理学士)を卒業後、開成学園教諭を経て早稲田大学教授に就任[1]。
1993年、「日本における畑地潅漑の歴史地理学的研究」により、早稲田大学から博士(学術)の学位を取得した[4]。
2004年より、早稲田大学名誉教授[1]。
2012年11月瑞宝中綬章受章[9]。
『棚田』の定義
中島が、棚田の面積を量的に把握する必要から、農林水産省が、1988年に『水田要整備量調査』で対象とした「傾斜1/20(水平方向に20メートル進んだときに1メートル高くなる傾斜)以上の土地にある水田」を棚田と定義し、分布図を作成して以降、一般的にこれが棚田の定義として使われるようになった[5][8]。
著作
- 『続百選の棚田を歩く』、古今書院、2006年
- 『百選の棚田を歩く』、古今書院、2004年
- 『日本の棚田』、古今書院、1999年
- 『現代の地理 敎授資料』、山川出版社(前島郁雄、田辺裕との共著)、1986年
- 『世界の地理 敎授資料』、山川出版社(同上)
- 『詳說地理』、山川出版社(同上)、1989年
- 『地理用語集』、山川出版社(同上)、1984年
脚注