三嶋田神社(みしまだじんじゃ)は、京都府京丹後市久美浜町にある神社。式内社の三島田神社(みしまたのじんじゃ)に比定される[1]。社格は旧郷社。
本殿が京丹後市指定文化財に指定されている[2]。
祭神
- 主祭神
歴史
孝霊天皇の時代、武諸隅命が川上谷の生嶋に大山祇命・上津綿津見命・表筒男命を奉って三嶋神社としたとされる[3]。あるいは、『丹後舊事記』によると、垂仁天皇の時代に河上摩須が勧請したと風土記にあるという[3]。なお、丹後国風土記自体は散逸しており現存しない。
延喜式神名帳における熊野郡の式内小社三島田神社に比定される。
南北朝時代、足利尊氏の庇護を受け、その後も野村氏の崇敬を受け隆盛した[4]。
江戸時代には三嶋田大明神と呼ばれた[2]。天保13年(1842年)には金谷村の宮大工が本殿を造営した[2]。
近代社格制度においては、当初は村社に指定され、1875年(明治8年)には郷社に昇格した[3]。
文化財
市指定文化財
- 三嶋田神社本殿
- 天保13年(1842年)建造[5]。比較的珍しい三間社であり、丹後半島では屈指の本殿とされる[2]。彫刻は6代中井権次正貞(中井権次一統)の作である。1991年(平成3年)7月15日指定[5]。
- 三嶋田神社石造物(石造地蔵菩薩立像・石造釈迦如来立像・石造聖観世音菩薩立像)
- 石造地蔵菩薩立像と石造観世音菩薩立像は室町時代の作であり、石造釈迦如来立像は永享12年(1440年)の銘がある[5]。丹後では数少ない室町時代中期の在銘石造物である[6]。2020年(令和2年)9月1日指定[5]。
市指定文化財環境保全地区
脚注