|
この項目では、ウルトラヴォックスのアルバムについて説明しています。その他の用法については「ビエナ」をご覧ください。 |
ヴィエナ (Vienna)はイギリスのバンド、ウルトラヴォックスの4枚目のアルバム。1980年7月11日リリース。
概要
前作『システム・オブ・ロマンス』リリース後に脱退したジョン・フォックスの後を受けたミッジ・ユーロが加入し、最初に参加したアルバム。ミキシング作業は前作と同じくケルンのコニー・プランク所有のスタジオで行われた。ポリフォニックシンセサイザーやシーケンサーの使用など、前作の先鋭性をさらに推し進めた内容となった。
商業的成功
アルバムは全英3位を記録し各国でチャートインを果たすなど、バンドにとって初めてと言える商業的成功を手にした作品である。特に表題曲「ヴィエナ」はアルバム3枚目のシングルとしてカットされ、当時のニューロマンティックブームの後押しもあり、本国イギリスはもとより欧州各国で大ヒットを記録した。1981年のブリット・アワードでベストシングルアワードを獲得するなど、バンドの代表曲の一つとして著名である。
日本では「ニュー・ヨーロピアンズ」が、サントリーのテレビCMで使用された(因みに、当時日本で発売されたこの曲のシングル盤に於いては「ヴィエナ」がB面に採用されていた)事で一般的な知名度も高まり、1981年には『ヴィエナ』、『エデンの嵐』とライヴ音源などから選曲された日本のみの編集盤『新欧州人』もリリースされた。
収録曲
- アストラダイン / Astradyne - 7:07
- ニュー・ヨーロピアンズ / New Europeans - 4:01
- プライベート・ライヴズ / Private Lives - 4:06
- パッシング・ストレンジャーズ / Passing Strangers - 3:48
- スリープウォーク / Sleepwalk - 3:10
- ミスターX / Mr. X - 6:33
- ウェスターン・プロミス / Western Promise - 5:18
- ヴィエナ / Vienna - 4:53
- オール・ストゥッド・スティル / All Stood Still - 4:21
2000年リイシュー版ボーナス・トラック
- Waiting - 3:51
- Passionate Reply - 4:17
- Herr X - 5:49
- Alles Klar - 4:53
- Vienna (ミュージック・ビデオ)
2008年リマスター版ボーナス・ディスク
- "Sleepwalk (Early Version)" - 3:23
- "Waiting" (B-side of Sleepwalk) - 3:51
- "Face to Face (Live)" (B-side of Passing Strangers) - 6:04
- "King's Lead Hat (Live)" (B-side extra of Passing Strangers (12" version)) - 4:06 (ブライアン・イーノのカヴァー)
- "Passionate Reply" (B-side of Vienna) - 4:17
- "Herr X" (B-side extra of Vienna (12" version)) - 5:49 (German version of "Mr. X")
- "All Stood Still" (Extended 12" Version) - 5:08
- "Alles Klar" (B-side of All Stood Still) - 4:53
- "Keep Talking" (Cassette recording during rehearsals) - 6:23
- "Sleepwalk (Live)" - 3:43
- "All Stood Still (Live)" - 4:35
2020年『VIENNA(40TH ANNIVERSARY)』
リマスター・ニューステレオミックス・未発表音源・ライヴ・5.1サラウンドミックス他が収録されている[9]。
メンバー
脚注