15HPはF・H・ロイス(後のロールス・ロイス)が1904年に試作[1]し1905年[2]に製造した乗用自動車である。
ロイス・10HPを評価したチャールズ・ロールズとフレデリック・ヘンリー・ロイスとの契約により、以後ロイスが製造した車両はロールス・ロイスブランドでC・S・ロールズが独占販売することとなった[1]。またチャールズ・ロールズの要請により多気筒車が設計されることになり、2気筒の10HPをほぼそのまま3気筒化した15HPが企画された[注釈 1][1]。内径を僅かに拡大した内径4in(約101.6mm)×行程5in(約127mm)[2]、3,089ccエンジン[3]は10HPと共通部品が非常に多く、試作車は1904年中に完成した[1]。
トランスミッションは3速MT[2]、ホイールベースは103in(約2616.2mm)[3][2]。
しかし20HPとの間で個性と特徴のないモデルとなってしまい、6台[3]の少数生産に終わった[1]。
脚注
注釈
- ^ 同時に4気筒化した20HP、6気筒化した30HPが企画された。
出典
- ^ a b c d e 『ワールド・カー・ガイド27ロールス・ロイス&ベントレー』pp.21-50「創業から戦前」
- ^ a b c d 『世界の自動車-21 ロールス・ロイス - 戦前』p.126。
- ^ a b c 『ワールド・カー・ガイド27ロールス・ロイス&ベントレー』pp.171-185「スペック」
参考文献