ローズ・チェリモ(Rose Chelimo、1989年7月12日 - )は、ケニア出身でバーレーン国籍の陸上競技選手。専門は長距離走。
人物
2010年9月26日のパリ-ヴェルサイユマラソン(フランス語版)(フランス)に出場し、56分31秒のタイムで第2位となったのが、本格的なランナーとしてのキャリアの第一歩である[1]。また2010年のパリ20㎞ロードレース(フランス語版)で1時間7分27秒のタイムで優勝している[2]。
2015年3月にリスボン(ポルトガル)で開催されたリスボン・ハーフマラソン(ポルトガル語版)では1時間8分22秒のタイムで優勝、続く6月にチェスケー・ブジェヨヴィツェ(チェコ)で開催されたチェスケー・ブジェヨヴィツェハーフマラソン(ドイツ語版)にて1時間12分1秒のタイムで優勝した[3]。このレースの後、2015年8月18日付でケニア国籍からバーレーン国籍に異動した[4]。
2016年、3月にソウル(大韓民国)で開催されたソウル国際マラソンでは2時間24分14秒で優勝[5]。8月、リオデジャネイロオリンピックでは女子マラソン競技にバーレーン代表として出場し、2時間27分36秒で8位に入賞した[6]。
2017年、4月のボストンマラソン(アメリカ合衆国)に出場、優勝したエドナ・キプラガト(ケニア)に次いで、2時間22分51秒のパーソナルベストタイムを出して2位に入着した[7]。同年8月、ロンドン(英国)での2017年世界陸上競技選手権大会・女子マラソンに出走。レース終盤の35㎞まで先頭集団は団子状態だったが、この地点から抜け出たエドナ・キプラガトと終盤での一騎打ちとなり、残り2㎞でキプラガトを振り切り、そのまま2時間27分11秒で1位に入線、世界選手権では自身初優勝を達成し金メダル獲得を飾った[8]。
2018年、8月のジャカルタアジア競技大会・女子マラソンに出場。高温多湿の過酷な条件の中、25Km過ぎに2位・銀メダリストの日本代表・野上恵子らを自らのロングスパートで突き放し、その後は完全な独走状態と成る。結果、2時間34分51秒のタイムで優勝・金メダリストに輝いた。[9]。
脚注
外部リンク