ロブ・マッケルニア(Rob McElnea, 1959年12月12日 - )はイギリス出身の元オートバイレーサーである。ロードレース世界選手権で活躍したライダーで、マン島TTレースでも3勝を挙げている[1]。大柄な体格から「ビッグ・マック」の愛称で親しまれた[2]。
経歴
1980年、アマチュア・レースであるマン島のマンクスグランプリ・シニアクラスで優勝したマッケルニアは、プロ・ライダーとなった後の1983年と1984年のマン島TTレースで再び勝利した。1983年はTT-F1世界選手権でも優勝(オランダ)を記録し、ランキング2位となっている[2]。
1984年からは6シーズンに渡ってロードレース世界選手権500ccクラスに挑戦。ヘロン・スズキ、マールボロ・ヤマハ、ペプシ・スズキ、キャビン・ホンダとチームを渡り歩いた。グランプリでの最高位は4位で6回記録しているが、あと一歩のところで表彰台に昇ることはできなかった[3]。ベストシーズンはランキング5位となった1986年[3]。
1990年はスーパーバイク世界選手権にロックタイト・ヤマハからエントリーして、ランキング5位となった。翌1991年には同チームからブリティッシュTT-F1選手権に参戦してタイトルを獲得した[4]。
1993年、怪我のために現役引退。引退後はチーム・オーナーとしてロブ・マック・レーシングを率いてブリティッシュスーパーバイク選手権に参戦している。
1990年代はキャドバリー・ブースト(アイルランドのチョコレート・バー)のスポンサードを得て元GPライダーのニール・マッケンジーを走らせ、1996年から1998年まで3年連続チャンピオンに輝いた[4]。
21世紀になってからは、ライダーのスティーブ・プラター、ジェイムズ・ヘイドン、トミー・ヒルらが優勝こそ記録しているものの、マッケンジーのような大きな成功を収めるには至っていない[4]。
2010年はモーターポイント・ヤマハを率いて、元スーパーバイク世界選手権チャンピオンのニール・ホジソンを走らせる[5]。
主な戦績
ロードレース世界選手権
- 凡例
- ボールド体のレースはポールポジション、イタリック体のレースはファステストラップを記録。
脚注