ロドリック・オコナー(Roderic O'Conor、1860年10月17日 - 1940年3月18日)はアイルランド生まれの画家である。フランスで活動した。ブルターニュのポン=タヴァンで活動し、ポール・ゴーギャンの影響を受けた「ポン=タヴァン派」の画家の一人である。
略歴
アイルランド、ロスコモン県のCastleplunketで生まれた。父親は治安判事で1863年に県長官(high sheriff)を務めた人物である。ダブリンのアンプルフォース・カレッジで学び、ダブリンの美術学校、Royal Hibernia Academy of Artで学んだ[1]。1884年にオランダのアントウェルペンの美術学校で学んだ後、パリに移った。パリではモンパルナスのレストラン「Chat-Blanc」に集まった英語圏の芸術家の一人になった。その中にはアメリカ出身の画家、トーマス・アレキサンダー・ハリソンらがいた。パリで印象派の画家の作品に強い影響を受けた[2]。
1887年に初めてブルターニュのポン=タヴァンを訪れたとされ、1892年から1904年の間、何度もポン=タヴァンを訪れ、ポール・ゴーギャンやアルマン・セガン、シャルル・フィリジェ、エリック・フォーブス=ロバートソンといった画家たちと親しくなった。[3]1889年から1889年の間はやはり多くの芸術家の集まったグレ=シュル=ロワンに滞在した。
1905年からはパリに住んで活動した。
ブルターニュの風景や人物画を描き、主にサロン・ドートンヌに出展した。アイルランド出身の印象派の代表的な画家となった。パリでは作家のサマセット・モームとも交流があった。
作品
脚注
参考文献
- Jonathan Benington: Roderic O'Conor: a biography with a catalogue of his works. Irish Academic Press, Dublin 1992, ISBN 978-0-71652-492-2